アニメ「【推しの子】」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
メルトの過去と改心
俺が最初から本気で望んでたら、
この作品は、もっと……
いいものに……【推しの子】 | 第2期 第17話 成長(ABEMA)より引用
メルトの過去と、1期から2期に至るまでの心情の変化が改めて描かれる第17話。
吉祥寺頼子もそうですが、1期ではその場限りのキャラと思えた人物が思った以上に掘り下げられ活躍する2期の【推しの子】。
全ての登場人物が無駄なく丁寧に描かれている印象を受けます。
シーンの解説
メルトの過去
十分な判断能力を持てないまま、流される形で性的関係を結んでしまった中学時代のメルト。
まぁ、適当にやりゃあいいだろ。
そんなふうに思ってて……【推しの子】 | 第2期 第17話 成長(ABEMA)より引用
それが人格形成に影響を与え、無気力に日々を消費することになります。
自覚しているチャラい性格は、外見だけを評価する周囲やそれを利用しようとする大人の世界から自分を守るための無意識の反応なのかもしれません。
鴨志田朔夜の本音
マジで素人に毛の生えた程度の演技じゃねーか。
こっちがレベル合わせなきゃダメかぁ?
うぜぇ……
マジで消えてくれよぉ。
なんの苦労もしねぇで
顔だけで仕事取ってる下手くそはよ!【推しの子】 | 第2期 第17話 成長(ABEMA)より引用
境遇としては同情の余地もあるメルトですが、容姿という才能に恵まれていることも事実。
1期のかなと同様に、演技のレベルを合わせることに不満を持つ朔夜。
チャラい者同士の対決ですが、朔夜のほうが演劇の世界で泥臭く這い上がってきた印象を受けます。
メルトの改心
俺、こんな下手くそな演技してたのか……
違ったんじゃねぇの?
俺が最初から本気で望んでたら、
この作品は、もっと……
いいものに……【推しの子】 | 第2期 第17話 成長(ABEMA)より引用
自分の演技の下手さに気づくと同時に、「周囲がそんな自分に合わせていたんだ」という情けなさや恥ずかしさを感じるメルト。
自分が裸の王様であったことに気づきます。
少なくともアクアやかなの演技と自分の演技の違いはわかるわけで、「下手だけれどその下手さをわかるくらいには上手い」という一番葛藤する・苦しい時期と言えます。
今日あま以来毎日ランニングを欠かさないメルト。
演技に思いがあるかなは、同じく演技に真摯に向き合い出したメルトを見て嬉しそうです。
本編の解説
参考資料