小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
ミオ(水守実生)のその後
リオンの姉であるミオ(水守実生)が正体であった、かがみの孤城の「オオカミさま」。
孤城の消滅と同時期にこの世を去ったミオですが、リオンの願いを叶えたミオは、穏やかな表情を浮かべ別れを告げます。
解説
ミオの時間軸
リオン達が自分達の世界・時代から孤城に出入りしていたように、ミオも生前に孤城に出入りしていたことが物語の終盤に判明します。
孤城が消滅する日はミオの命日と一致し、生きていた最後の1年間を「オオカミさま」として過ごしていたミオ。
ミオが死後にリオンのために孤城を作ったというのはミスリードであり、ミオ自身も異なる時代から来た「雪科第五中学に行きたいけれど行けなかった」人物の一人であったと言えます。
こころが鍵を見つけアキを助け出したのは(鍵を見つけられなかった場合の)孤城が消滅する日より1日早い日でした。
このためミオの命日の前日に孤城が消滅します。
ミオの時間軸・視点で見ると、孤城が消滅したあとこの世から去りますが、最期に弟(リオン)の「姉と一緒に中学に通いたい」という願いを分割した形ではありますが叶えることができます。
孤城で「オオカミさま」としてリオンと過ごしたことで、リオンは自身が中学生の時代に姉と一緒にいることができます。
またその後、自分の意志を親に伝えて雪科第五中学に通うことができるようになります。
ポストカードで描かれるミオのその後
アニメ映画「かがみの孤城」は、映画入場者特典のポストカードに登場人物達のその後が描かれています(公開終盤ではこれらがエンドロールでも流されました)。
これによると、鏡を介してリオン達を見守っている様子が描かれている「オオカミさま」ことミオ。
ミオはこの世を去り、孤城も消滅してしまいましたが、リオン達のことを影ながら見守っていることがわかります。
そして、孤城のメンバーが再会できた「そんな奇跡は、ちゃんと起きた」に、きちんとミオも含まれているのが感動的な結末だと思います。
かがみの孤城のその後