前回のページ
前回のページでツヴァイフリューゲルとツヴァイラケーテは性能自体は一緒なのではないかと考察しました。
一方で、2つの技の性能は同じだけれどアイゼンヴォルフの中で使い分けはされているのではないかと考えます。
以下でこの点に触れていきます。
【目次】 [close]
ツヴァイフリューゲルとツヴァイラケーテの使い分け
ツヴァイフリューゲルとツヴァイラケーテはその描写から特に大きな性能の違いはないのではないかと考えます。
しかし作中では常にツヴァイフリューゲルのほうが先に試みられており、アイゼンヴォルフの中で明確な方針というか使い分けはあるのではないかと思います。
もちろんアニメ製作上の都合と言えばそれまでですが、思考実験としてツヴァイフリューゲルとツヴァイラケーテの使い分けの理由を考察したいと思います。
解説
フォーメンション走行の作戦
ベルクカイザーはツヴァイフリューゲル・ツヴァイラケーテにより左右どちらでも強力な技を発動できます。
これによって片方を相手チームに遮られても、他方で対応することができます。
しかしながら、R型とL型2種類のマシンが存在するベルクカイザーは、個々が完全にバラバラに走っていてはその強みを活かすことができません。
R型とL型がきちんと噛み合うようにフォーメンションをとることが重要です。
ただ、いつも5台が横一列で並ん走れるわけでは当然ありません。
コース幅やフォーメーションの形を考えると、頻度の多い並走は横に2~3台が現実的でしょう。
となればツヴァイフリューゲルとツヴァイラケーテの一方が組みやすく他方が組みにくい並びになります。
ベルクカイザーはチームランニングをする際に、ツヴァイフリューゲルとツヴァイラケーテのどちらを想定しておくか選択する必要が出てきます。
ツヴァイフリューゲルを選ぶ理由
前回のページで述べた通り、ツヴァイフリューゲルとツヴァイラケーテの性能に違いはないと考えられます。
このためツヴァイフリューゲルとツヴァイラケーテどちらをよく使うかはあくまで便宜的(どっちでもいい)なものだと思います。
強いて挙げれば、
コックピットが中央にくるツヴァイフリューゲルのほうが合体のイメージがわかりやすいため、こちらを多用したほうがツヴァイラケーテの存在を初戦の相手に隠すことができます。
実際ハマーDが最初に気づいたのはツヴァイフリューゲルのほうでした。
そしてツヴァイフリューゲルを意識しすぎたビクトリーズは初見のツヴァイラケーテ(第39話)で裏をかかれてしまいます。
ミハエルの存在
ややこじつけもあるためそこまで有力な仮説ではないですが、
アイゼンヴォルフがツヴァイラケーテよりツヴァイフリューゲルを使う理由は、ミハエルがR型のベルクカイザーを使っていることも関係しているのではと考えます。
世界グランプリのコースは多様なものの、例えばシンプルな左周りサーキットの場合はコーナーは左周りが多くなります。
こうなるとR型のベルクカイザーはコーナーのアウトサイドがコックピット側になります。
ミハエルは無敗を誇るチームのエースです。
当然レースでは他のメンバーより先行している可能性が高くなります。
そしてチームが勝つにはミハエルと他の誰かがツヴァイフリューゲルあるいはツヴァイラケーテを発動させ、1・2フィニッシュを狙うのが得策です。
このように考えると、
敵チームが抜きにくく、味方チームが追いついた際に並走しやすいよう、ミハエルをインサイドに固定しておいたほうがいいでしょう。
そしてR型のミハエルをインサイドに固定するなら、フォーメーションはツヴァイフリューゲルが組みやすいです。
ミハエルがR型だからツヴァイフリューゲルをチームが多用するのか、ツヴァイフリューゲルをチームが多用するからミハエルがR型なのかは卵が先か鶏が先かの議論になりますが、いずれにせよ選手のR型・L型の配置と技の発動頻度は淡く関連しているのではと思います。
ツヴァイフリューゲルとツヴァイラケーテの解説
ツヴァイフリューゲルとは?
ツヴァイラケーテとは?
補足記事