カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)についてです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
Part3 ケ・セラ・セラ
思想のない男は嫌い。
でも思想を押し付けてくる男はもっと嫌い。
歯槽膿漏の男も嫌い。息の臭い男とじゃキスもできなしね。危険な男は好き。
でも、危険過ぎるのもちょっと考えもの。
弱気な男は嫌い。
自分の弱さをわかっている男は好き。楽観的な男が好き。
人生をあらかじめ予想して、悲観的に生きるなんて気が知れないわ。
人生はたぶん、どう転んだって、なるようになるのよ。エド「うん。だってエドがエドだも~ん」
フェイ(カウボーイビバップ よせあつめブルース)より引用
解説
思想と歯槽膿漏が韻を踏んでいて、よせあつめブルースの中でも印象に残りやすい「ケ・セラ・セラ」。
フェイのセリフに合わせてグレン(グレンシア・マルス・エリヤ・郭・エッケナー)やビシャスの映像が入り、イメージがしやすいパートとなっています。
グレンは第12~13話にあたる「ジュピター・ジャズ」に登場した、サックス吹きの男性です。
戦争中にビシャスに騙され、スパイ容疑で投獄。その際の生活の副作用で身体の一部が女性化しています。
グレンが楽観的かは微妙ですが、「自分の弱さをわかっている男」というのはしっくりきます。
「人生はたぶん、どう転んだって、なるようになるのよ。」とポジティブなフェイ。
よせあつめブルースの他のパートもそうですが、フェイはポジティブというか視点が今に向いている言動が目立ちます。
フェイは記憶喪失により自身の家族や生活の記憶がありません。
このすがったり迷ったりする過去がないのがスパイクやジェットとの違いと言えます。
過去がないフェイはポジティブにならざるを得ないという面もあるのではないかと思います。
補足記事