「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
爆走兄弟レッツ&ゴー!!の漫画とアニメ
漫画を原作として大幅なオリジナル展開が加わったアニメ作品「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」。
考えは人それぞれですが、個人的には「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」は漫画よりもアニメがおもしろく、観るなら断然アニメがおすすめです。
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」は、「オリジナル展開のアニメのほうが原作よりもおもしろい作品」の好例だと思います。
解説
漫画とアニメの違い
レッツ&ゴーは挙げるときりがないくらい漫画とアニメの設定が異なります。
しかしながら大別すると、アニメのレッツ&ゴーは世界観と人物描写が漫画よりも掘り下げられており、若干ながら年齢層も上がっている印象を受けます。
具体的には、世界観としてはスーパーグレートジャパンカップなど公式大会・組織の設定がより練られています。
各登場人物達については脇役も含め心理描写や出番がしっかりあります。
またアニメは監督の手腕によるところも大きいのでしょうが、レッツ&ゴーはとにかく物語の演出や構成、盛り上げ方がうまいです。
例えば無印編の最終回である第51話。
ポイント制のレースにおいて冷静な兄である烈は総合点で、熱血な弟の豪は最終レースで1位になり一気にポイントを取り1位になります。
それぞれの持ち味を活かした同着1位という、兄弟2人が主人公である本作の締めとして非常にまとまりのある終わり方をします。
また、最終レースでは過去に1度でもバトルレースをしたことがある登場人物は(たとえその後改心したとしても)全員リタイヤするという演出も見事です。
ホビーを題材にした大げさな演出のアニメ
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」は言わずもがなミニ四駆を題材にしたいわゆる販促アニメです。
そして少年漫画にありがちな、現実ではありえないような過剰演出があります。
ミニ四駆と並走できる小学生や、まるで掛け声に反応するようなミニ四駆の動きは視聴者からするとツッコミどころ満載ですが、
そういった現実ではありえない演出があっても熱中して見てしまうドラマとしての展開のうまさがあります。
誰が勝つかわからないレース展開や敵キャラの魅せ方が非常に見事で、大人になっても楽しんでしまう魅力があります。
補足記事