アニメ「呪術廻戦」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
第13話「また明日」
正しい死に様なんてわかりゃしない。
ならせめて、わかるまで、あいつを殺すまで、もう俺は、負けない。呪術廻戦 第13話「また明日」(GYAO!)より引用
「幼魚と逆罰編」の最終話であり、第1クール最終話でもある第13話「また明日」。
真人の領域展開や虎杖の決意など見所が多いですが、七海の過去の回想も深くて好きな回です。
呪術師に限らずアニメの世界に限らず、
人に感謝をされる仕事というのはやはり尊いものです。
あらすじ・名言・解説
虎杖&七海VS真人
人を殺めることに躊躇する虎杖の心理を利用し、改造人間で攻撃する真人。
真人「今度は泣いちゃうかな?
現実と理想のすり合わせができていないバカなガキは」七海「それは違います。
彼は今まさにそのすり合わせの真っ最中。
どちらかと言えば、バカはあなたです」呪術廻戦 第13話「また明日」(GYAO!)より引用
異形にされた人間は元に戻れず自然死すること。
その苦しみから死を求めている個体もいること。
そういった背景を目の当たりにし、ついに人を殺める虎杖。
なんだかんだいって主人公に関しては人を殺めない少年漫画が多いので、呪術廻戦の展開はけっこう大人向けだなあと思います。
真人の領域展開
真人劣勢の中、極限の状態で領域展開を取得します。
真人の領域展開は「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」。
領域展開は行うと技が必中になるので、七海は絶対絶命。
七海の過去
脱サラ呪術師である七海。
元は呪術師にならず証券会社に務めたサラリーマンでした。
お金を求め仕事漬けの毎日の中、惣菜パンを買う七海。
私の仕事は、お金持ちの人からお金を預かって、その人をよりお金持ちにする。だいたいそんな感じです。
正直私がいなくても誰も困りません。
パン屋がないとパンを食べたい人が困りますよね。でも、なぜかそういう、人間のサイクルをはずれた、私のような仕事のほうが金払いがよかったりする。
冷静に考えるとおかしな話ですよね。呪術廻戦 第13話「また明日」(GYAO!)より引用
そんな生活の中で、やりがいや人の感謝について考える七海。
パン屋の店員である女性を助けたことをきっかけに、
七海は五条に連絡をとり呪術師になります。
破られる自閉円頓裹
真人「(領域展開をできたので)君に感謝を」
七海「必要ありません。
それはもう大勢の方にいただきました。
悔いはない」呪術廻戦 第13話「また明日」(GYAO!)より引用
死際に思い浮かぶのが、パン屋の女性をはじめ他者からの感謝である七海。
しかし虎杖が間一髪で侵入。
通常、領域内は絶対的に有利なので術者は外部からの侵入を拒む必要がありません。
しかし真人の攻撃は虎杖には効かないので、虎杖の侵入は都合が悪い。
宿儺の魂に干渉してしまい深傷を負う真人。
虎杖達が止めを刺そうとしますが撤退。
七海との会話と虎杖の決意
俺は今日人を殺したよ。
人は死ぬ。それは仕方ない。
ならせめて正しく死んでほしい。
そう思ってたんだ。
だから引き金を引かせないことばかり考えてた。でも、自分で引き金を引いてわかんなくなったんだ。
正しい死って何?呪術廻戦 第13話「また明日」(GYAO!)より引用
真人の改造人間を葬った件で、自身の考えに迷いが生まれた虎杖。
そんなこと私にだってわかりませんよ。
善人が安らかに、悪人が罰を受け死ぬことが正しいとしても、世の中の多くの人は善人でも悪人でもない。
死は万人の終着ですが、同じ死は存在しない。
それらを全て正しく導くというのはきっと苦しい。
私はおすすめしません。などと言っても、君はやるんでしょうね。
死なない程度にしてくださいよ。今日君がいなければ私が死んでいたように、君を必要とする人がこれから大勢現れる。
虎杖君はもう、呪術師なんですから。呪術廻戦 第13話「また明日」(GYAO!)より引用
わからないことはわからないと答えたり、
「死なない程度に」と諭したり。
やっぱり大人な七海の言葉。
七海カッコイイ。
正しい死に様なんてわかりゃしない。
ならせめて、わかるまで、あいつを殺すまで、もう俺は、負けない。呪術廻戦 第13話「また明日」(GYAO!)より引用
主人公の決意が「あいつを殺すまで」というのはなかなか攻撃的だなあと思います。
真人は呪霊ではありますが。
呪術廻戦は「不平等でも因果応報の下で人を助ける」ということも1つのテーマであると思うので、これはこれで言い回しとしてはありかと。
参考資料