アニメ「ゾイドワイルドZERO」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
Z-Oバイザーとは?
アニメ「ゾイドワイルドZERO」の用語である、
「Z-Oバイザー(ゼットオーバイザー)」。
ゾイドの目元を覆うような部分がZ-Oバイザーです。
Z-Oバイザーとはゾイドを抑制・制御する技術です。
ランド博士によって開発されました。
主に帝国軍のゾイドに使用されています。
Z-Oバイザーを取り付けられたゾイドは兵器ゾイドとして人間のコントロール下におくことができます。
しかし反動としてゾイドには負担がかかり、
自我の強いゾイドに関しては命を落とす場合もあります。
Z-Oバイザーの意義
ゾイドシリーズ全般に言えることですが、
帝国・共和国の戦争において軍事力では帝国が一歩リードしていることが多いです。
生物としての外観・戦闘スタイルが目立つ共和国ゾイドに対し、
帝国ゾイドはふんだんな重火器やメカメカしいアーマーで技術的に進んでいる印象を受けます。
これはゾイドワイルドゼロの世界でも当てはまります。
そして
ゾイドワイルドゼロの帝国ゾイドを象徴するのがZ-Oバイザーです。
ゾイドの本来の進化の力を活用した「エヴォブラスト」で戦う共和国に対し、
帝国軍はZ-Oバイザーなどにより兵器化したゾイドの「マシンブラスト」で戦います。
Z-Oバイザーは帝国軍の最高科学顧問であるランド博士によって開発されました。
ゾイドを強制的にコントロールするZ-Oバイザー。
ランド博士は共和国から亡命した経歴を持ちますが、
ランド博士のそういった行動の背景には共和国とランド博士自身のゾイドに対するスタンスの違いもあったのかもしれません。
設定上ではゾイドをコントロールする代償に負担をかけるZ-Oバイザー。
しかし本編では
特に帝国ゾイドが凶暴だったり短命だったりする描写は見られません。
そのため視聴者としてはいまひとつZ-Oバイザーのメリットを感じにくいのが実際です。
ただ、帝国はジェノスピノやオメガレックスなど凶暴なゾイドを次々と復元しています。
これにはランド博士の方針が大きのでしょうが、
Z-Oバイザーという技術があるからこそ、
強力・凶暴なゾイドの開発により積極的に取り組めるという背景はあるのかもしれません。
ジェノスピノは最終的に暴走してしまいましたが、
それでもジェノスピノが実践投入にこぎつけたのはZ-Oバイザーがあってのことでしょう。
Z-Oバイザーの実際
Z-Oバイザーについて象徴的なのはやはりガトリングフォックスが初登場する第5話でしょう。
Z-Oバイザーを取り付けられたガトリングフォックスは、
その抑制に争い暴走します。
しかし徐々にZ-Oバイザーの制御下の中で衰弱していきます。
ゾイド生物ですからは同じ機種でも個体差があると言われています。
そういった個体差に合わせてゾイドを操るのがいいゾイド乗りであるとシリーズ全体では位置付けられていますが、
Z-Oバイザーはゾイドの個体差を抑制しより画一的な兵器にしていくのでしょう。
自我が強かったバーンのガトリングフォックスは、
ボーマン博士によりZ-Oバイザーを外してもらい生き延びることができます。
ちなみに、
一度取り付けたZ-Oバイザーを素人が外すことは難しく、
ボーマン博士のような技術者でなければゾイドを解放することは困難です。
おわりに
共和国軍と帝国軍でゾイドの目元のデザインが違うのはシリーズ全体で言えることです。
これは先述の、両国の軍事力や技術力の違いと考えられます。
ゾイドワイルドゼロではZ-Oバイザーという設定で、
両国のゾイドの顔のデザインが違う理由を明確にしました。
旧来のシリーズを踏襲したおもしろい演出だと思います。
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