「GRIDMAN UNIVERSE」シリーズのネタバレを含みますのでご了承ください。
映画(グリッドマンユニバース)でのちせ
映画「グリッドマンユニバース」にて、グリッドマンとダイナゼノンの合体に間接的に貢献したちせ。
これによりグリッドマンは「新しい力」を手に入れ、黒幕である怪獣「マッドオリジン」を倒すに至ります。
「SSSS.DYNAZENON」頃と同様、相変わらず「我が道を行く」ちせですが、その様子は以前よりも成熟している様子がうかがえます。
ちなみに「独特の感性」と「社会に対して馴染めず苦手意識を持っている点」がちせとアカネは共通しているなと思います。
解説
映画でのちせの活躍
「SSSS.DYNAZENON」最終話ではゴルドバーンを模したボディペイントを描いていたちせですが、映画では新たなデザインとなっています。
暦とバッティングセンターに行くところで世界線の混乱に巻き込まれ、裕太達の世界に迷い込んだちせ。
その後は夢芽達と共に六花達の学校に出入りするようになります。
グリッドマンの絵がデッサン調の卓越したものであり、ちせがレース模様のようなデザインだけでなく、絵全般に才能があることがわかります。
そしてマッドオリジンとの最終決戦。
グリッドマンの記憶を内包し全ての攻撃に対処できるマッドオリジン。
マッドオリジンが対応できない新たな力を手にいれるため、アカネはちせのボディペイントを具現化しゴルドバーンを「ビッグゴルドバーン」に強化します。
こうしてダイナゼノンとグリッドマンは合体し当たらな力「ローグカイゼルグリッドマン」が誕生します。
ちせの成長
奔放な言動の一方で、中学へ通おうとしてうずくまるなど繊細さも併せ持つちせ。
暦が就職活動を始めた際は、自発的に学校への登校にチャレンジします。
つまり、「自分が変わる」ことは「学校に通うこと」と考え、不登校の自分をいまひとつ肯定しきれていなかったちせ。
この葛藤は人間関係にも表れており、ダイナゼノンを直接操縦していない自分に孤独感や疎外感を感じていました。
しかし「SSSS.DYNAZENON」最終話、ありのままの自分を受け入れ吹っ切れた様子がうかがえ、それはアームカバーを外したちせの左腕からも見て取れます。
映画「グリッドマンユニバース」でのちせは「好きなこと(絵を描くこと)」と「社会に馴染めないこと(不登校)」の両方を持つ自分をより肯定できており、蓬・夢芽・暦とはまた違った成長がうかがえます。
参考資料