「クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」に関してネタバレ含みますのでご了承ください。
ラクガキングダムのほぼ四人とは誰か?
映画「クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」の「ほぼ四人」とは、2通りの意味があります。
「しんちゃん・ブリーフ・ニセななこ・ぶりぶりざえもん」を4人とする解釈と、
「ユウマ・ブリーフ・ニセななこ・ぶりぶりざえもん」を4人とする解釈です。
この2つの解釈ができるように「ほぼ」という表現が付けられています。
解説
しんちゃんと3人
ラクガキングダムの王族か、選ばれた者しか使えないミラクルクレヨン。
これにより実体化した、しんちゃんの「ラクガキ」であるブリーフ・ニセななこ・ぶりぶりざえもん。
作中でもしんちゃんはラクガキングダムの人々から「勇者」とされ、3人を連れるしんちゃんはまるで桃太郎のような立ち位置です。
ユウマと3人
ブリーフ・ニセななこ・ぶりぶりざえもんと明らかに違う立ち位置でありながら、物語において重要な役割を果たすユウマ。
物語全体を通してみると、ユウマとしんちゃんは対になるような演出が目立ちます。
ミラクルクレヨンで絵を描くアナログなしんちゃんに対し、常にタブレットを持ち歩くデジタルなユウマ。
そもそも物語はタブレットなどの普及により子供達のラクガキの機会が減り、ラクガキングダムのエネルギー源が枯渇したことをきっかけとしています。
このように「激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」はアナログとデジタルの関係性がテーマとして見え隠れしており、これを象徴するのがしんちゃんとユウマのように思えます。
「激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」においてユウマはもう一人の主人公であり、ユウマの視点で物語を見返すと、また違ったおもしろさがあります。