「劇場版 おいしい給食 炎の修学旅行」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
粒来ケンの結末
『おいしい給食 炎の修学旅行』予告(AMG公式チャンネル)(youtube)より引用
花堺中学校との件がきっかけで沖縄へ転勤となった甘利田。
生徒と教師という枠を超えて「友達」として甘利田を見送る粒来は、料理人になる夢を甘利田に打ち明け別れとなります。
解説
あらすじ
日常の給食および修学旅行先でも独創的な食事の方法で甘利田を圧倒する粒来。
旅行先の旅館でわんこそばを食す忍川中学。
クラスで一番わんこそばを食べたのは甘利田で次点は粒来。
しかし胃薬を飲むほど限界まで食べた甘利田に対して、粒来はあくまで「おいしく食べられる範囲」でとどめていたことがわかります。
まさに試合に勝って勝負に負けたような気もする甘利田。
胃薬を持ってきた粒来は、その流れで甘利田と卓球(ピンポン)に誘います。
卓球をしながら自分の思いを話す粒来。
卒業して離れ離れになっても、甘利田の中に自分の存在はあるのか、「爪痕は残せたのか」を甘利田に問います。
粒来に限らず、生徒全員が自分にとって爪痕となっていることを甘利田は話します。
結末
突然の甘利田の沖縄転勤に、驚きと寂しさを隠せない生徒達。
しかし粒来は「友達」として、率先してその決断を肯定・応援します。
そして終盤。いつもの海が見える歩道で甘利田と会い言葉を交わす粒来。
将来は料理を作る仕事に就き、甘利田に自分が作った料理を食べさせたいという夢を語ります。
また、沖縄に転勤ということで、自分が海の向こうにいることを告げる甘利田。
粒来は具体的な方向を聞きますが、甘利田は言及しません。
甘利田のいる場所をあえて漠然と「海の向こう」とすることで、この場所が甘利田に会える場所(甘利田のことを思い出せる場所)となった粒来。
補足
前作の映画「Road to イカメシ」にて、粒来は自分にとっての強さは「敵がいないほど強い」ではなく「誰とでも仲良くなれること」という考えを話していました。
(お土産に買ったせんべいを乱暴に取り)カツアゲのようなことをやった花堺中学の生徒に対しても、後に学校で会ったとき粒来はおだやかで、彼なりの「強さ」がうかがえます。
実際、粒来のそういう言動が、花堺中学の生徒にも影響を与え最終的には友好的な関係を築くことにつながります。
「おいしい給食 炎の修学旅行」全体の解説
