小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
雪科第五中学校(ゆきしなだいごちゅうがく)の制服
アキが制服のまま孤城に来たことがきっかけとなり、一同はお互いが同じ中学であることに気づきます。
またメタ的にはアキがルーズソックスを履いている様子が、孤城のメンバーが別々の時代から来ていることを示す伏線となっています。
解説
アキの制服
不登校に対する後ろめたさから、(学校の話題を中心とした)お互いのプライベートにいま一つ踏み込まなかった一同。
しかしアキが制服を着て孤城に来たことで、お互いが同じ中学であることに気づきます。
スバルの時代からウレシノの時代までおよそ42年間、制服のデザインが変わっていないことはツッコミどころのような気もしますが、雪科第五中学校のようなオーソドックスなデザインであればあり得なくはないのでしょうか……
いずれにせよアキの制服姿は物語を進展させる一因となります。
また、メタ的にはアキがルーズソックスを着用している様子から、アキがこころ達より古い時代を生きていることを読み取るヒントになっています。
フウカの制服
アキの制服の話からは変わりますが、フウカの制服姿も物語の背景を語る上で重要な役割を持ったと考えられます。
アキ達を助けるため孤城に来たこころは、鍵を手に入れる中で一同の内面を垣間見ます。
制服姿で体育を見学しながら、ピアノのイメージトレーニングをするフウカ。
この1シーンだけで、本編で詳しく語られなかった
・(指を怪我しないために)フウカが体育に(おそらくは親の意向で)参加できないこと
・そんなフウカをクラスメイトは小馬鹿にしていること
などがわかります。
映画「かがみの孤城」は長編小説を1つの映画にしただけあって、原作のかなりの部分を端折っています。
制服で体育を見学するフウカのシーンは、限られた尺の中でフウカの背景を象徴的に描いたシーンだと思います。
かがみの孤城の伏線一覧