小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
東条萌の名言集
こころのクラスメイトであり転校生であった東条萌(とうじょうもえ)の名言を見ていきます。
解説
馬鹿みたいだよね。たかが学校のことなのにね
もういいやって。
馬鹿にしてたのは本当だし。
だってあの子達、恋愛とか、目の前のことしか見えてないんだもん。
成績も悪いし、ガキっぽいし、
10年後も20年後もあのままだよ。
きっとろくな人生送らないよ。
(中略)
馬鹿みたいだよね。
たかが学校のことなのにね。映画『かがみの孤城』より引用
萌が引っ越す2日前。
2人きりで話すことができた萌とこころ。
達観した様子が中学生と思えないほど大人で聡明な一方で、端々に中学生らしい「大人っぽくあろうとする」表現も感じる萌の言葉。
そしておそらく、こころの学校に対する認識を大きく変えたであろうシーン。
「たかが学校」という萌の表現から、こころは自分の視野の狭さに気づいたのではないでしょうか。
ああいう子達ってどこにでもいるし
負けないでね。
こころちゃん。
ああいう子達ってどこにでもいるし、
今度の学校でもいるかもしれないけど、
私今度こそ、嫌なものは嫌って言う。映画『かがみの孤城』より引用
萌とこころの別れ際の会話にて。
こころとは異なり学校で気丈に振舞っていた萌ですが、それでも言えなかったこと・できなかったこと、流されてしまった様子はあるようです。
そして「ああいう子達ってどこにでもいる」という言葉は、今後のこころにとっても重要な価値観であったと思います。
孤城で言っていた通り、「真田さんさえ居なくなれば全てうまくいく」と思っていたこころ。
しかし自分自身が変わらなければ、また同じような状況になる可能性もあります。
環境を変えることと自分が変わることの両方の大切さを、「かがみの孤城」という作品は描いているように思えます。
かがみの孤城の名言集