小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
リオン(水守理音)のその後
孤城での出来事のあと、リオンは母親に自分の気持ちを正直に話し雪科第五中学に通うこととなります。
その後にこころと再会。
こころと親密な関係を築きながらその関係は中学卒業後も続きます。
解説
雪科第五中学に通うことができたリオン
たとえば、夢見るときがある。
転入生がやってくる。
その子は何でもできる素敵な子。
たくさんいるクラスメイトの中に、私が居ることに気づいて、おひさまみたいな、眩しい微笑みを浮かべ、「こころちゃん、久しぶり」って、まっすぐ近寄ってくる。
みんな息をのむ。
そんな奇跡が起きたらいいと、ずっと願ってる。
そんな奇跡が起きないことは、知っている。映画『かがみの孤城』より引用
孤城での経験を通して、自分の気持ちを母親に話すことができたリオン。
本意ではなかったハワイの学校から日本に戻り、雪科第五中学に2年生時点で通うようになります。
そして偶然か運命か、こころと同じクラスとなったリオン。
オオカミさまの「善処」があったためか、(まるで記憶が残っているかのように)積極的にこころと関わります。
その様子はこころが物語の冒頭で語った「転入生」を彷彿とさせ、冒頭とラストをつないだ伏線回収シーンと言えるでしょう。
アニメ映画「かがみの孤城」は、映画入場者特典のポストカードに登場人物達のその後が描かれています(公開終盤ではこれらがエンドロールでも流されました)。
これによると、(こころがお世話になった)フリースクールにリオンも顔を出しているシーンがあります。
親しげに挨拶をするこころと喜多嶋先生とは対照的に、喜多嶋先生を見て少し驚いた様子のリオン。
喜多嶋先生はミオ(リオンの姉)が入院していた際に勉強を教えていたため、リオンにとっては「まさかこころがお世話になってた先生が、姉ちゃんの先生と同じ人だったとは」という展開になります。
このシーンのタイトルは「オレも行ってみたい」。
「会ってみたい」ではなく「行ってみたい」です。
つまり(こころがお世話になった)フリースクール「心の教室」という所を見てみたいという意図であり、こころの先生が具体的にどんな人物なのかは想定していなかったことが読み取れます。
リオンにとっては運命のいたずらとも言えるでしょう。
こころとリオンの関係とその後
かがみの孤城のその後