「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」(ハガレン)のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
ホーエンハイムとお父様の関係
お父様(フラスコの中の小人ホムンクルス)は、ヴァン・ホーエンハイムの血液によって誕生しました。
このためホーエンハイムとお父様はある意味で「兄弟」「親子」「家族」とも言えるでしょう。
皮肉にも、人間の「家族」という概念を受け入れることができなかったことが、ホムンクルスの敗因となっていきます。
解説
フラスコの中の小人ホムンクルスの誕生
クセルクセスの錬金術師により誕生した「フラスコの中の小人ホムンクルス」。
その技術はある意味でロストテクノロジーであり、実際のどうやってホムンクルスが生み出されたのかは描かれずに終わります。
ホムンクルスを生み出す材料として人間の血液が必要であり、当時奴隷の身分であったホーエンハイムは血液を使われます。
結果として実験は成功。ホーエンハイムは図らずともホムンクルスと血液を共有した重要な存在となります。
こちらも詳細は省かれますが、ホムンクルスはフラスコから出るために身体を求め、同じ血液であるホーエンハイムの身体がモデルとなります。
お父様の伏線
このようにして身体を手に入れたホムンクルス。
当然ながら容姿はホーエンハイムと瓜二つとなります。
メタ的にはホーエンハイムとお父様(ホムンクルス)の容姿が似ていることで、「黒幕がエドの父親」というミスリードを誘う伏線となっています。
フラスコの中の小人ホムンクルスは自身をホムンクルスらに「お父様」と呼ばせ、その点から「家族が欲しかったんじゃないのか?」とホーエンハイムに指摘されます。
賢者の石を作り真理の扉を取り込み、「神」になりたがっていたフラスコの中の小人ホムンクルス。
しかし最後は「仲間」と共に戦うエド達に敗北し、自身に必要なものがなんだったのか気づけないまま消滅します。
お父様はどうすればよかったのか?
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索