アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
37話のキンブリーの名会話
「鋼の錬金術師」第37話は、プライドの正体が明かされることが印象的な回ですが、それ以上にエドとの会話のキンブリーがカッコイイ回だと思います。
悪役ながら彼の筋の通った美学がうかがえ、非常に味のある回です。
シーンの解説
キンブリー「人を殺す覚悟もなく軍の犬になったのですか?」
エド「殺さねえ覚悟だ。」
キンブリー「殺さない覚悟?ふん、それもまた貫き通せば真理」
エド「あんた、連中がやろうとしてること、わかってて協力してんのか?奴らは」
キンブリー「世界の変わる様を見てみたい」
エド「はあ?」
キンブリー「覚悟と覚悟、意思と意思、命と命、人間とホムンクルス。
どちらが勝つのか。
世界が何を選ぶのか。
進化した人間を名乗るホムンクルスに人間が滅ぼされるとしたら、それこそ歴史的瞬間。
私はそれを見届けたいだけです」エド「なんで人間であるあんたが、ホムンクルス側についてるんだ?」
キンブリー「私の錬金術を遠慮なく使わせてくれるからですよ」
エド「まともじゃねえな」
キンブリー「自分が異端であることは知っています。
しかし、私のような者が生き残ればそれは世界が私を選んだということ。
生き残りを、まさに存在をかけた戦い。
こんなやりがいのある人生はありませんよ」エド「俺には、わかんねえよ」
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode37」(Abema TV)より引用
悪役と主人公の会話ではありますが、全体的にキンブリーの方が思慮深いというか深い言動が見られます。
終始否定的なエドに対し、「殺さない覚悟?ふん、それもまた貫き通せば真理」などのように他人の美学であってもそこに一貫性があれば否定はしないキンブリー。
また、「自分が異端であることは知っています」など一歩引いた視点があるのも意外というかキンブリーの魅力だと思います。
キンブリーは明らかに危険思想ではありますが、そこには一貫性があり芯の強さ自体はエド達と共通するものがあるのではと思います。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索