漫画「月曜日の友達」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
月野の名言
漫画「月曜日の友達」はセリフが詩的というか言葉選びが小説のようで、ある意味セリフのほとんどが名言なところはあります。
個人的には、「誰かが笑うときなんで誰かが泣くんだろう。地球って星は欠陥がある」というのはほんと人間の永遠のテーマですよねえ。
あと、悩む水谷を包み込む土森のシーンがほんといいシーンだなあと。
月野の名言集
第1巻
水谷「私ってそんなに変なのか!?
恋に興味がないことは変なのか。
女が体を動かしたいことは変なのか!
卑劣行為を無視しないことは変なのか!
姉妹に劣ることは変なのか!私は何も変わってない。
むしろ変わったのは周りのほうだ。中学生になると別世界だ。
学校も家もみんな変わっていく」(中略)
月野「そんな小さな循環の世界の中の学校での評価なんてそこまで意味があるのかな。
かわいいとかバスケが上手いとか友達が多いとか調子(のり)がいいとかくらいで上下が決められるだろう。
君はたまたまその枠にはまらなかっただけだよ。
別に変でもいいじゃないか」
水谷「月曜日の友達 1」より引用
第1巻、水谷と月野がはじめて夜の学校で会ったシーン。
気が楽なんじゃない。
気を楽にしてもらってるんだ。水谷「月曜日の友達 1」より引用
月野と一緒にいることで、精神的に救われていた水谷。
気楽なのではなく、気を楽にしてもらっていると気づきます。
深い言葉ですね。
私たち友達になろう。
楽しいことや
つらいことを
わけあって一緒に生きていこう。水谷「月曜日の友達 1」より引用
今まで自分の気を楽にしてもらっていましたが、一方で自分は月野を支えることができているのかと考える水谷。
2人は友達になります。
第2巻
人はまず自分の本当の望みを知らなければならない。
気づけば不幸に怯えて幸福からも逃げてないか若き乙女よ。
自分の心に素直に従わなければ望むものは手に入らない。
金石「月曜日の友達 2」より引用
誰にでも当てはまりそうなこと言葉を水谷に言う金石先輩。
誰かが笑うとき
なんで誰かが泣くんだろう。
地球って星は欠陥がある。水谷「月曜日の友達 2」より引用
土森と水谷が夜の公園で話しているシーン。
大人になるっていうことは我慢したり控えることではなく、与えるってことだよ。
自分を犠牲にすることだけが思いやりじゃない。
人が人を思う願望やわがままが人の為になることだってある。痛みや失敗を恐れて欲望を捨て人と関わらないことが大人だなんて私は思わない。
痛みや恐れを越えながら道を歩んでいく。
それが人間の大人なんじゃないかな。土森「月曜日の友達 2」より引用
落ち込んだ水谷に対する土森の言葉。
このあと土森は「って尊敬する人みてたら私は思うな」と続けます。
個人的にはこの土森の「尊敬する人」は金石先輩のことを指すのかなあと思います。
月野透お前はとっくに特別だ。
人が自ずと特別になるんじゃない。
人の心が人を特別にするんだ。お前はとっくに、
私の心の中でくるおしいくらい特別になってしまっているんだよ!水谷「月曜日の友達 2」より引用
自分は「特別じゃない」とする月野に対しての水谷の言葉。
おわりに
中学生の感受性が高い時期を綺麗な文章と絵で描いた「月曜日の友達」はほんといい作品です。
水谷の発言を「思春期らしい発言」と片付けることは簡単ですが、けれど水谷のような気持ちを忘れない大人になりたいものです。
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