アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
真理の扉を代価にアルを取り戻したエド
第63話にて、エドは自分の真理の扉を代償としてアルを取り戻します。
エドとアルの真理の扉が同じ場所にあることを上手く利用した、まさにエドの発想の転換による勝利と言えます。
シーンの解説
アルを取り戻す方法を考えるエド
方法あるはずだ。
必ず。
考えろ、考えるんだ。
思考を止めるな。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
賢者の石(人の命)を使って自分の罪を失くすことを望まないエド。
賢者の石を使わずアルを取り戻す方法を考えます。
視点を変えながら物事の解決方法を導き出すシーンは、地味ですがハガレンのおもしろいシーンの1つかと思います。
人体錬成の陣で真理の扉の前に行くエド
エド「こいつは俺の真理の扉だ。
ってことはどう使おうが、俺の自由だ。
違うか?」真理「そうきたか。
しかしいいのか?
真理の扉を失えば、二度と錬金術を使えなくなるぞ」エド「そうだな。
確かに、この扉の向こうには錬金術の全てがある。
でも、おかげで踊らされたよ。
真理とかいうものを見せられて、錬金術で全てを解決できると思い込んだ。
だけどそれは間違いだった。
ただの傲慢だ」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
真理の扉と対話をするエド。
真理の扉を代価にすれば、二度と錬金術は使えなくなります。
そのことに当然エドも葛藤はあったでしょう。
しかし術を行う前のエドが周囲を見渡すシーンがあります。
アルのために涙を流すメイや、自分達のことを思ってくれる仲間達の存在が、エドの迷いを払拭させたことがわかります。
アルを引き渡す真理
真理「錬金術も使えない、ただの人間に成り下がるのか?」
エド「成り下がるもなにも、最初っからただの人間だ。
キメラにされた女の子一人助けられない、ちっぽけな人間だ」真理「いいんだな本当に、それがなくても?」
エド「錬金術がなくても、みんながいるって!」
真理「正解だ!
錬金術!
お前は俺に勝った!
持っていけ、全てを!
勝手口はあっちだ、エドワード・エルリック。」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
そして真理の扉を代価にアルを取り戻します。
エドの言う「キメラにされた女の子」とは言わずもがなニーナとアレキサンダーのことですが、比較的序盤の登場人物の死が、終盤でもエドに強い影響を与え続けている描写がいいですね。
ちなみに、エドの真理の扉の空間にアルの真理の扉があるのはエドとアルの魂が混線しているからです。
お互いの血液を混ぜた母親の人体錬成でエドとアルの魂は一部リンクするという特殊な状態となっています。
これによってエドは自分の真理の扉を失くしても、アルの真理の扉で戻ってこれるという展開になります。
つまり今回のエドの手法は極めて特殊なケースであり、通常は自分の真理の扉を代価にしたら自分は戻ってこれません。
戻ってきたアル
あったかい。
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
こうして真理から戻ってこれたアルフォンス。
家族の温もりを求めて母親の人体錬成を行い、温もりを感じることができない鎧の体となったアル。
そのアルが兄に触れられながら身体を取り戻し、父親の手を握り温かみを感じている描写がいいですね。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索