アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
ブラッドレイの死
愛だなの悲しみだのと、くだらぬ言葉を垂れ流すな小娘。
舐めるなよ。
あれは私が選んだ女だ。
私とあれの間に遺言などいらん。
王たる者の伴侶とはそういうものだ。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode61」(Abema TV)より引用
鋼の錬金術師においてブラッドレイことラースは「カッコイイ敵キャラ」の代表格だと思います。
そしてブラッドレイのかっこよさが十分に発揮されるシーンは中央司令部に正面から入る第56話と、死に際にも力強い言葉を放つこの第61話ではないでしょうか。
シーンの解説
ブラッドレイVSスカー
こうして死に直面するというのはいいものだな。
純粋に、死ぬまで戦ってやろうという気持ちしか湧いてこん。
地位も、経歴も生まれも、人種性別名前。
何もいらん。
何者にも縛られず、誰のためにでもなくただ戦う。
なんと心地良い。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode60」(Abema TV)より引用
メイ達がお父様のところへ行き、スカーと一騎打ちとなったブラッドレイ。
歳をとるホムンクルスであるブラッドレイは、身体能力はすでに加齢でピークを過ぎています。
加えてリン達のと戦闘で深手を負い、さらに左目も負傷し最強の目に死角が増えています。
一方でスカーは再構築の錬成陣を左腕に刻み、分解だけでなく錬成による中距離攻撃も可能になっています。
憤怒のラース
絶望を知った貴様は、心のどこかで思っていたはず、神などこの世界のどこにも、おらんと!
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode61」(Abema TV)より引用
極限状態の中、憤怒の感情を露にしながら戦うブラッドレイ。
満身創痍でありながらスカーに対して優勢な戦いを繰り広げます。
しかし隙間から入った太陽の光が剣に反射。
視界を遮られたブラッドレイはスカーに一撃を入れられます。
両腕を失ったブラッドレイですが、倒れる間際に折れた剣の歯を口で支えスカーに最後の一撃。
スカーの勝利は変わりませんが、最後まで戦士であったブラッドレイ。
ランファンとの会話
ランファン「言い残すことはないか?」
ブラッドレイ「ない」
ランファン「悲しい人生だ。
キングブラッドレイ。
貴様には、愛する者はいなかったのか?
友も、妻も」ブラッドレイ「妻か……」
ランファン「その者に残す言葉は、何もないというのか?
貴様がホムンクルスだと知ったら」ブラッドレイ「愛だなの悲しみだのと、くだらぬ言葉を垂れ流すな小娘。
舐めるなよ。
あれは私が選んだ女だ。
私とあれの間に遺言などいらん。
王たる者の伴侶とはそういうものだ」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode61」(Abema TV)より引用
作中で最もカッコイイ名言・名シーンの1つと思われる、ブラッドレイの最期のシーン。
用意されたレールの上の一生ではあったが、
お前達人間のおかげで、まあ、多少、
やりごたえのある、良い人生であったよ。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode61」(Abema TV)より引用
そして穏やかな表情の下で命を落とすブラッドレイ。
結果としてランファンが自ら人を殺める(復讐)ことにならず、ランファンにとってもよかったのかもしれません。
ブラッドレイが拾った賢者の石は、気配を察知したランファンが回収するに至ります。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索