ニーナの件で打ちひしがれるエド|鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第4話「錬金術師の苦悩」

アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。

一部ネタバレも含みますのでご了承ください。




ニーナの件で打ちひしがれるエド

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode4」(Abema TV)より引用

 ニーナとアレキサンダーがキメラにされ、それを助けることができなかったエルリック兄弟。

 ニーナとアレキサンダーの件はエルリック兄弟の今後に大きな影響を与えます。

 1つはニーナ達のような子達を元に戻す方法を探すという旅の目的が増えます。
 これはエルリック兄弟が最終話以降も旅を続ける理由の1つとなります。

 そしてもう1つが、マスタング達との会話で語られる「自分達はちっぽけな人間である」という価値観です。

 自分達が大きな流れの中の1つ、つまり「一は全、全は一」という概念は修業時代にすでに学んでいたことですが、今回の件で改めて自分達の存在を見つめ直すこととなります。

 人間という存在があくまで弱い存在であるという価値観は、エド達が仲間と出会いホムンクルスと戦っていく上で重要な価値観となっていきます。



解説

背中を押すマスタング

 悪魔、か……
 だが、国家錬金術師は、命(めい)あらば人の命を奪うことも辞さず、行動せねばならん。
 人の命をどうこうする点で、タッカー氏の行為と我々の立場に大きな差はない。

 そしてそれを承知の上で、この道を選んだ。
 そうだろ?鋼の。

 今後も今回のような事件に出くわすことはあるだろう。
 君自身が手を汚すこともあるかもしれん。
 その度に、そうやって立ち止まるのか?

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode4」(Abema TV)より引用

 打ちひしがれるエドの背中を押すマスタング。

 人体錬成に失敗したときもそうでしたが、

 世の中の厳しさを伝えつつも、エド達を立ち上がらせようとする優しさが見えるマスタング。


ちっぽけな人間

 軍の犬と呼ばれようが、悪魔と罵られようが、俺はアルと2人、元の身体に戻ってやる。

 だけどな、俺達は悪魔でも、ましてや神でもない。

 人間なんだ。
 人間なんだよ!!

 たった1人の女の子さえ助けてやれない、ちっぽけな人間だ。

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode4」(Abema TV)より引用

 そしてエドの叫び。

 自分がただの人間であるという気づき(自覚)は、後にエドが自分の身体を取り戻すための重要なヒントと決意に関わっていきます。



本編

アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の解説です。 ネタバレを含みますのでご了承ください。 ...



参考資料

『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索

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