アクロバティックさらさらの生前の考察|ダンダダン

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 漫画およびアニメ「ダンダダン」に関するページです。  適宜ネタバレを含む可能性があります。ご了承ください。 アクロ...



アクさらの過去・生前の考察

ダンダダン 第7話 優しい世界へ(ABEMA)より引用

 前回のページにて「アクさら」こと「アクロバティックさらさら」の過去・怪異となった経緯については触れました。

 このページでは「アクさらの生前であった女性は、なぜ不幸な境遇となってしまったのか」について考えていきたいと思います。

 物語の文脈としては、「アクさらは悪くない」という悲劇の物語であると考えられますが、思考実験として「アクさらにも原因があった」という冷たい解釈も考えていきたいと思います。



解説

「アクさらは悪くない」説

ダンダダン 第7話 優しい世界へ(ABEMA)より引用

 シングルマザーの家庭は貧困に陥りやすいというのは、比較的認知されている社会問題だと思います。

 一方で、闇金に手を出すほどなぜアクさらの家庭は困窮したのか。という点はアクさらの過去を考える上で重要なポイントになると思います。

 夫と死別した、悪い人に騙された、妄想を挙げればキリがないですが、いずれにせよ質素な生活をしていたアクさらが軽率な散財をしていたとは考えにくいでしょう。

 加えて、(ターボババアからすれば三下のルーキーでしょうが)アクさらの生前の時代はそれなりに昔であり、今よりも貧困層へのセーフティネットが心許なかった可能性もあります。

 生前のアクさらを襲った境遇は、人間と社会が生み出した問題の1つとも言えるでしょう。


「アクさらにも原因があった」説

ダンダダン 第7話 優しい世界へ(ABEMA)より引用

 一方で、「そうは言っても何か別の手段もあったのではないか」という思考実験も成立するかもしれません。

 そもそも闇金に借金をしている状態でそこまでしてバレエを教え続ける必要があったのか。
 ましてや高価なドレスを買う必要があったのかというのはツッコミどころかもしれません。

 回想シーンの様子から、自身もバレエの教養がありそうなアクさら。

 もしかしたらアクさらは裕福な家庭の出身で、それゆえに社会を知らない無防備さがあったのかもしれません。

 悪い男に騙され、シングルマザーとなり、それでも娘への教育レベルに妥協できず収入と支出が釣り合ってない行動に出てします。
 自身がお金を借りているのは闇金であるという自覚・危機感も薄いままに。

 もちろんアクさらが悪いとは言いませんが、わずかに「もっと別の考え・行動の仕方があったのではないか」という考えも第三者的には浮かぶかもしれません。

 あくまで思考実験としてですが。



参考資料

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