このページは「チ。-地球の運動について-」についてのネタバレを含みますのでご了承ください。
アルベルトの父の最期
チ。 ―地球の運動について― 第24話 タウマゼインを(ABEMA)より引用
アルベルトの父は最終章に登場したラファウとの口論の末、第25話にてラファウに殺害されます。
知的好奇心が先行し倫理的側面が不足していたと思しきラファウ。
アルベルトの父はそんな行き過ぎた知性の犠牲者とも言えます。
一方で、ラファウの話にまったく耳を貸さない保守的過ぎる姿勢は、正しかったとも言いにくく、本作全体につながる考えさせられる死とも言えます。
解説
資料を提供しないアルベルトの父
チ。 ―地球の運動について― 第25話『?』(ABEMA)より引用
ラファウが探し求めていた資料(おそらくは地動説に関するもの)を所持していたアルベルトの父。
ラファウは共同研究の話を持ち掛けますが、異端思想にあたるかもしれない研究をアルベルトの父は一貫して拒絶します。
こうして口論となる双方。
利益を公平に分配すること、異端思想とならないよう政治方面からも工夫することなど様々な提案をラファウは行いますが、聞く耳をまったく持たないアルベルトの父。
ラファウと建設的な話をしないまま、資料を燃やすと頑なに否定の姿勢を取ります。
理性的な話ができないと悟ったラファウは、感情的になっているアルベルトの父を殺傷します。
現場を目撃したアルベルト
チ。 ―地球の運動について― 第25話『?』(ABEMA)より引用
星の観測を行うため、集会を抜けてきたアルベルトは偶然にも現場を目撃します。
命を落とした父と、血の付いたナイフを持って立っているラファウ。
ラファウは事態を非常に冷静に説明します。
ラファウのサイコパスさはもちろんですが、(もしもラファウの話した内容が本当なら)アルベルトの父親もなかなか頑固だなと思います。
人殺しをしたラファウのほうが悪いのは当然としても、アルベルトの父親は父親でもう少し歩み寄ることができたのではないかという気がしないでもありません。
(後にアルベルトも指摘しますが)父親もラファウも双方に考えさせられる余地のある出来事と言えます。