「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
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アディオダンツァの仕組み
ディオスパーダのアディオダンツァはカイがショックレゾネーターについて触れるものの、明確な原理は語られないまま終わります。
しかしながら作中の描写を含めると、
アディオダンツァはショックレゾネーターに近い装置を実用化させた物ではないかと考えられます。
以下、作中の描写を基にアディオダンツァの仕組みについて考察していきます。
解説
ショックレゾネーターとは?
ショックレゾネーターとは大神博士が研究していたバトルレース用の装置です。
特定の周波数で空気を振動させ、物体の共鳴を呼び対象物を破壊します。
しかしながら
- 制御が難しい
- 狙いがつけられない
という2点から大神博士も開発を諦めてしまいます。
ディオスパーダの衝撃波
ディオスパーダの攻撃描写やJの「衝撃波を突き抜けさせた」などの発言から、アディオダンツァの攻撃手段は衝撃波のようなものであることが推測できます。
外部を破壊せず内部メカのみ壊しているシーンもあることから、少なくとも空気砲のような直接攻撃でないことは明らかです。
一方でまったく新しい概念の装置も描写されていないことから、ディオスパーダはショックレゾネーターに近い装置を採用しているのではないかと考えられます。
ロッソストラーダはショックレゾネーターの欠点である「制御の難しさ」と「狙いの定めにくさ」を何らかの形で克服していると推測できます。
ディオスパーダの特性
ディオスパーダは後輪の向きを変えるリアステアリング機能により、衝撃波の狙いの定めにくさを克服しているのではないかと考えられます。
作中でも衝撃波は後輪から発生させており、その際にステアリングによる蛇行をディオスパーダは行っています。
グランプリマシンはGPチップやその他のパーツのおかげで通常のミニ四駆より繊細な走りができます。
具体的には他マシンとフォーメーションを組んだり、左右のタイヤの回転差をつけてコーナーを自律的に曲がったりなどです。
特にディオスパーダはリアステアリング機能により小回りの利く走りができます。
こういったグランプリマシン特有のハイテクさが、衝撃波の制御のしやすさにつながっているのではないでしょうか。
しかしながら、それでも衝撃波を完璧にコントロールすることは難しいのかもしれません。
だから「本当のアディオダンツァ」とされるナイフの攻撃も併用していると考えると、より整合性がとれます。
大神博士が諦めた理由
大神博士がショックレゾネーターを実用化できず、ロッソストラーダが衝撃波を実用化できている背景は単なる技術力を差だけではないと考えます。
もちろん国を代表するチームであるロッソストラーダのほうが幾分技術や資金力は高いのでしょうが、それでも大神博士が単に「技術力がなかったから」開発できなかったとは言えないと思います。
おそらくこれにはそれぞれのレース環境が関係していると思います。
つまりバトルレースを禁止されている世界グランプリでロッソストラーダは衝撃波による「見えない攻撃」に頼らざるを得ないのではないでしょうか。
逆にバトルレースを主戦場とする大神博士は、「わざわざショックレゾネーターを作らなくても」物理的な攻撃装置を作ったほうが早いし実用的だったのでしょう。
実際、大神博士は自身の最高傑作としてレイスティンガーを挙げます。
レイスティンガーはビークスパイダーの空気の刃やブロッケンGのアタックと比べると、「細いZMCの針で突き刺す」というピンポイントの攻撃を採用しています。
また、大神博士が開発したバトルマシンで最も広範囲の攻撃を可能にするのは最も初期のマシンであるプロトセイバーJBです。
このように、バトルが許可されているレースで勝利を求める大神博士のバトル装置は、より効果的でよりピンポイントなものに収束していっている傾向があります。
こういった経緯を汲むと、大神博士がショックレゾネーターにそこまで力を入れる必要がなかったことが想像できます。
アディオダンツァの種類