このページは「チ。-地球の運動について-」についてのネタバレを含みますのでご了承ください。
バデーニの眼
チ。 ―地球の運動について― 第5話 私が死んでもこの世界は続く(ABEMA)より引用
バデーニは過去に禁書を読んだ罰として両目を焼かれ、片目は失明、他方は視力が落ちています。
この経験が後に、オクジーの目を拷問から守るバデーニの判断につながっていきます。
解説
両目が見えていた頃のバデーニ
チ。 ―地球の運動について― 第6話 世界を、動かせ(ABEMA)より引用
元々は両目とも視力が健在であったバデーニ。
しかし当時から強い好奇心によって修道院長と度々衝突していました。
目を焼かれるバデーニ
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でも、私はずっと待ってた。
そんな特別な一瞬を!チ。 ―地球の運動について― 第6話 世界を、動かせ(ABEMA)より引用
異端者から回収された禁書を読むバデーニ。
これが決定打となり、(事前の警告通り)バデーニは目を熱した蝋燭で焼かれることになります。
アニメではロウを垂らされるシーンは片目のみ描かれます。また両目を焼くとははっきりとは言及されていませんが、文脈からして両目とも焼かれたことは明らかです。
修道院長が「片目だけでも残るといいな」と言っている点から、バデーニは両目を焼かれ右目は失明、左目は視力が残ったことがわかります。
また、オクジーが持参したグラスの記録を読む際にルーペを用いている点、自身では星空の観測がままならない点を踏まえると、残った左目も著しく視力が落ちていることがわかります。
オクジーの目を守るバデーニ
チ。 ―地球の運動について― 第13話 『自由』を(ABEMA)より引用
発言権を得るため自身を折檻するほど、狂った精神力を持ったバデーニ。
しかしそんなバデーニにとっても目を焼かれた経験はかなりの喪失感を伴っていることがうかがえます。
ノヴァクの拷問・強迫に資料の在りかを吐かなかったバデーニですが、オクジーの目が潰されそうになると観念します。
自身がもう二度と星空を鮮明に見ることができないことから、満ちた金星を見て感動したオクジーを見捨てることができなかったのでしょう。
頭はいいですが辛辣な言動が目立つバデーニ。
しかしラファウらと同様に最終的には「感動」で動いてしまうところが憎めないなぁと思います。