司教とアルベルトの会話
チ。 ―地球の運動について― 第25話『?』(ABEMA)より引用
第25話、司教との会話にてアルベルトは大学へ行くことを決めます。
父と先生(ラファウ)の一件から、知的好奇心から距離を置いていたアルベルト。
しかし司教の言葉にて、知的好奇心を追い求めることと距離を置くことは二者択一ではなく両立可能であり、矛盾した2つの考えを併せ持つことが人間らしさであることを学びます。
解説
疑念と信念の両立
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どちらか選択する必要がありますか?
疑念と信念。
2つ持っていて、不都合が?(中略)
肉体と魂。理性と信仰。哲学と神学。疑うことと信じること。
これらの矛盾は両立します。
なぜか。それが人間だからです。チ。 ―地球の運動について― 第25話『?』(ABEMA)より引用
最終章の展開を考えると、「矛盾する考えを両立させる」ことが物語の結論とも取れる「チ。」。
第1から3章までで様々な信念や考えが描写されましたが、最終章にて包括的な解釈がなされます。
司教の過去
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あのときどうするのが正解だったのか、答えは出ていません。
今後も出るかわかりません。
しかし、1つだけはっきりしてるのは、今日まで私が、あの過去から目を逸らしてきたことです。
でも今初めて、この悩みを言葉にできた。
そのせいで、今日からより一層苛まれるでしょう。
しかし同時に、今日が1歩目になったと信じます。
それはあなたも同じです。
あなたは私に話してくれた。
だからきっと進める。チ。 ―地球の運動について― 第25話『?』(ABEMA)より引用
過去の内容から、アルベルトと会話をしているこの司祭は第2章で登場した異端審問官の新人「レフ」と解釈することができます。
ノヴァクが教育係となった異端審問官の2人。本編で人物名は言及されませんがエンディングの表記から一方が「レフ」、他方が「シモン」であることが確認できます。
シモンはヨレンタを逃がし、その後にアントニらによって殺されてしまいます。そしてこれをただ見ていることしかできなかったレフ。
第25話の名言