ラファウ「僕は何があろうと君の好奇心を否定しない。」|チ。-地球の運動について- 第24話



ラファウとアルベルトの会話

 無秩序な情報に線を引く。
 すると、今まで見えてなかったものが見えてくる。
 こんなことが起こせるなんて、僕らの理性はどうなってるんだろうね。

チ。 ―地球の運動について― 第24話 タウマゼインを(ABEMA)より引用

 第24話にて、(おそらくパラレルワールドと思しき)ラファウと幼い頃のアルベルトとの会話。

 純粋な知的好奇心を「役に立つか否か」で父に否定されたアルベルト。
 ラファウの肯定的な言葉がアルベルトに響きます。



解説

タウマゼインを説くラファウ

 君も、その気持ちがわからないかい?
 夜空を見ると感じるだろう?
 タウマゼインを。

 それは古代の哲学者いわく、知的探求の原始にある驚異。
 簡単に言い換えると、この世の美しさに痺れる肉体のこと。
 そして、その美しさに近づきたいと願う精神のこと。
 つまり、「ん?」と、感じること。
 神がこの世界を創り、人はそれを知りたいと願った。
 これ以上に尊い欲望を僕は知らない。

チ。 ―地球の運動について― 第24話 タウマゼインを(ABEMA)より引用

 星の観測に際して、アルベルトに星座の知識を教えるラファウ。
 その中で知的好奇心、タウマゼインについても触れます。

 ちなみに、髪や服装など基本的な外見は第1章のラファウと同じですが、アルベルトと並ぶとやはり第1章とは体格がまったく異なるということがわかります。


アルベルトの知的好奇心を肯定するラファウ

 僕は今から極めて不適切な発言をするけど、
 知の探究が人や社会の役に立たなければいけないなって発想は、クソだ。
 知りたいからやる。
 それだけだよ。
 そしてね、アルベルト君。
 これだけは覚えていてくれ。
 真理の探究において、最も重要な事だ。
 信じろ。
 自分の直感を、この世の美しさを。
 僕は何があろうと、君の好奇心を否定しない。

チ。 ―地球の運動について― 第24話 タウマゼインを(ABEMA)より引用

 自身の知的好奇心について、父から婉曲な否定を受けたアルベルト。
 知識について重要なのは役に立つか否か、そして慎重であることを教えられ、アルベルト自身も自分の知的好奇心にブレーキをかけつつありました。

 そんな中、アルベルトの知的好奇心を全面的に肯定するラファウ。

 博学なラファウを尊敬していた経緯を相まって、ラファウの言葉はアルベルトに響くこととなります。

 こうしてアルベルトは、ラファウらが集まる知識人の集会に参加することとなります。



第24話の名言

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参考資料

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