アニメ「【推しの子】」に関するページです。
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有馬かなの母親と過去
有馬かなの母親が、いわゆる「毒親」であったことがわかる第17話「トリガー」。
かなの母親は芸能界に憧れており、その夢を子供であるかなに託していたことがわかります。
シーンの解説
有馬かなの悲しい過去
私の人気に陰りが見えてからの母は、ちょっと大変だった。
なりふり構わず営業をかけて、
出じろを増やせと、現場を困らせて……私にもちょっと、
なんていうか、当たるようになって……父さんが、
他の女の人を好きになっちゃったのも、
そんな母に嫌気がさしたからだと思う。お母さんは、
「売れてる有馬かな」が好きだった。私は、この業界で生き延びなければならなかった……
【推しの子】 | 第2期 第19話 トリガー(ABEMA)より引用
おそらくこの時期の母親との関係および家庭環境はかなにとってトラウマのようになっており、回想に抑圧された表現がうかがえます。
察するに「ちょっと」ではなく「相当」であったと汲み取れる、母親の暴走。
なりふり構わない営業は業界人から嫌われ、かなが仕事を失っていった一因となっていたでしょう。
本人は「ちょっと」と言っていますが、おそらく虐待に近いものがあったのではないかと思える、かなへの母親の当たり。
かなを変えた五反田の言葉
五反田「もう少し周りと上手くやらねえと、
この業界長くやれねぇぞ」かな(曲がりなりにも、
消えずにこの業界でやってこれたのは、
監督の言葉のおかげだ。
あの時、ああ言われてなければ、私はとっくに消えていた)【推しの子】 | 第2期 第19話 トリガー(ABEMA)より引用
1期の幼少期のアクアとの会話で、傲慢なかなに学びを与える意図は否定していた五反田。
しかし結果としてかなに大きな学びを与えます。
五反田の優秀さがわかるシーン。
時系列としては母親が暴走した大変な時期にかなはアクアと共演、その挫折後に今度はあかねと対面していると考えられます。
こうして見ると、アクアへの傲慢さもあかねへの冷たさも仕方なかったのかなと思えるくらい気の毒なかなの境遇。
本編の解説
参考資料