「薬屋のひとりごと」に関するページです。
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羅漢の身請けと鳳仙
アニメ第24話「壬氏と猫猫」にて、鳳仙(フォンシェン)を身請けした羅漢(ラカン)。
猫猫の枯れた青い薔薇から、「鳳仙が病に伏してはいるが緑青館にいる」ことを察します。
解説
鳳仙に梅毒を患わせてしまった羅漢
羅漢との子を妊娠したことで、妓女としての価値が下がり、質の悪い客を取らざるをえなくなった鳳仙。
その当時、タイミングが悪いことに羅漢は羅門の件でほぼ左遷のような扱いを受けます。(羅門の件も羅門事態に非はないため非常に不運と言えます)
鳳仙が梅毒に罹ったのは質の悪い客が原因であり、羅漢(左遷も羅漢のせいではないので)が悪いわけではないのですが、そのきっかけを作ったことは事実であり緑青館からほぼ出禁のような扱いを受けます。
猫猫の配慮
そして時は流れ、猫猫は羅漢に枯れた薔薇を渡し、暗に鳳仙が梅毒に罹ったもののまだ生きて緑青館にいることを伝えます。
鳳仙と再会し、身請けすることを決める羅漢。
梅毒を患った鳳仙の顔が、相貌失認である羅漢にとってどのように見えているかはわかりません。
しかし少なくとも羅漢にとっては数少ない顔を認知できる人であり、羅漢の心の中では昔と変わらない美しい顔となっています。
相貌失認により他者の顔が認知できず、それゆえに辛い幼少期を過ごした羅漢。
そんな羅漢が顔を認知できる大切な存在である鳳仙と猫猫。
初登場時は性格の悪い敵キャラのような雰囲気でしたが、この第24話の羅漢の涙はそんな視聴者の第一印象をひっくり返す感動シーンと言えます。
参考資料