小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
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マサムネの嘘と考察
ゲームクリエイターに知り合いがいるという嘘などでクラスから孤立し、不登校となったマサムネ。
しかし後にマサムネが尊敬するゲームクリエイター「ナガヒサ・ロクレン」はスバルの将来の姿であることが視聴者目線ではわかります。
解説
マサムネとスバルの伏線
マサムネが尊敬するゲームクリエイターである「ナガヒサ・ロクレン」。
そしてマサムネと同様に孤城のメンバーに選ばれた少年「スバル」。
「昴(すばる)」は「六連星(むつらぼし)」を意味するため、「ナガヒサ・ロクレン」と「スバル」が同一人物であることは序盤から示唆されていた本作における伏線の1つと言えます。
マサムネの嘘と記憶の考察
ナガヒサロクレンとスバルが同一人物だったことで、結果としてマサムネは本当にゲームクリエイターと知り合いであったことになります。
スバルがマサムネの嘘を真実にした熱い展開と言えます。
一方で、これは考察の域にとどまるのですが、
そもそもマサムネが嘘をついたのはかがみの孤城での経験を淡く記憶していたからではないかと考えられます。
オオカミさまより、孤城での記憶はその後消えることは言及されていたものの、何らかの「善処」があったことは示唆されています。
入場者特典のその後のイラストや本編の終盤を見ると、一同は記憶が消えたものの互いにシンパシーのようなものを感じており、孤城で過ごした記憶が無意識の感覚に残っているような印象を受けます。
このように考えると、マサムネが嘘をついた要因にはその無意識の感覚(孤城での経験)が反映されている気もします。
つまり、
マサムネはスバルという友達の存在により嘘つきではなくなったという感動的な解釈ができる一方で、
そもそもマサムネが不登校になってしまったのは、孤城での記憶が無意識に残り彼に嘘をつかせてしまったからという救いのない解釈もできるのではないかということです。
かがみの孤城の伏線一覧