小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
オオカミさまの正体
「かがみの孤城」における「オオカミさま」の正体は、リオの姉であるミオ(水守実生)です。
幼くして亡くなったミオは、弟であるリオンの願いを叶えるため、鏡の中に孤城の空間を作り「鍵を見つけたら願いを1つ叶える」というゲームを行います。
解説
オオカミさまの容姿
13歳前後で亡くなったミオですが、「オオカミさま」としてのミオはそれよりも低年齢の外見になっています。
これはリオンが言及した通りまだ(闘病生活を行っておらず)髪が長かった頃のミオであり、ミオの中で自分が最も自由で元気であった頃を象徴していると考えられます。
一方で記憶は亡くなった当時の状況を維持しており、
オオカミさまであるミオは外見こそ7歳前後ですが記憶と精神年齢は13歳相当、あるいは死を経験したゆえにもっと達観した精神年齢と考えられます。
リオンとオオカミさま
孤城がミオの生前の記憶を色濃く反映していたこともあり、リオンは自力でオオカミさまの正体が姉であることに気づきます。
孤城のデザインやオルゴールが生前所持していたミオのドールハウスやオルゴールである点、鍵を見つけるゲームが「七匹の子ヤギ」をモチーフにしている点などです。(本人は「赤ずきんちゃん」とミスリードを誘いますが)。
また母親が作ったクリスマスケーキに対する反応もリオンは見逃しておらず、この点もリオンがオオカミさまの正体に勘付く要因の1つとなっています。