アニメ「鋼の錬金術師」(ハガレン)について一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
マース・ヒューズの1期と2期の違い
ヒューズはアニメ1期と2期で役割や設定に大きな違いはありませんが、1期のほうがやや長く登場します。
「鋼の錬金術師」の登場人物であり、序盤で死亡するもその人の良さと有能さから非常に印象に残る人物の一人であるマーク・ヒューズ。
ハガレンの涙を誘うシーンの1つはやはりヒューズの死に関する話で、作品に重さと深さを与えるその活躍は1期2期ともに見られます。
解説
出番の違い
マスタングの戦友であり共に国を変えることを誓った仲。
愛妻家で普段はのろけていますが頭がキレる優秀な軍人。
基本となるヒューズの設定や、本編での結末は1期2期ともにおおむね同じとなっています。
しかしながら、1期は原作が完結する前の作品であるため、原作序盤の話がやや引き伸ばされ、後半につれアニメオリジナル展開へと移行します。
このためヒューズは原作や原作準拠の2期よりも、1期の方が長いスパンで登場します。
死亡までの経緯の違い
敵の計画の核心に気づいたために暗殺されるという展開は1期2期ともに同様です。
1期の場合は大総統秘書の身元が怪しく、敵側の人物ではないかということに勘づきこれによりホムンクルス達に狙われます。
1期はホムンクルスの設定が異なり、大総統つまりキングブラッドレイの秘書はスロース(1期ではトリシャを原型としたホムンクルス)が担っています。
これにより軍人の登録情報に齟齬が生じ、その点にヒューズは気づきます。
2期では国土錬成陣の存在に気づき暗殺されます。
このときヒューズはマスタングに「軍がやべぇ」というメッセージを電話越しに残します。
マスタングは当初「軍が敵に狙われている」と解釈しますが、後にヒューズの意図通り「軍そのものが(敵に染まっていて)やばい」ということを理解します。
結末の違い
グレイシア(妻)に変身したエンヴィーにより、ヒューズは(わかっていながらも)攻撃に戸惑い命を落とす流れは1期2期ともに同じです。
ヒューズの死亡シーンについてはおおむね1期と2期同じですが、ヒューズの死が周囲に与えた影響は異なるのではないかと思います。
1期の場合は(全体の流れもあり)マスタングは左遷し、エド達は異世界へと飛ばされてしまいます。
つまり、1期ではヒューズの死に多くの人が悲しむものの、ヒューズの信念を受け継いだような結末にあまりなっていません。
ちなみに1期ではエド達が列車の窓からヒューズの幻のようなものも見るシーンがあり、ヒューズの死はより暗く重く描かれています。
一方で2期では登場人物達がヒューズの死を乗り越え、ヒューズの思いを抱きながら前向きに進んでいます。
これは妻であるグレイシアが望んだことでもあり、「夫の死が無駄になっていない」結末になっています。
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参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索