アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
最終話のエドの教訓
痛みを伴わない教訓には、意義がない。
人は何かの犠牲なしには、何も得ることはできないのだから。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode64」(Abema TV)より引用
アニメオリジナル展開である1期と、原作準拠の2期ではかなり違った結末を迎えるハガレン。
最後の教訓についても同様で、1期では「等価交換の原則」は努力が報われるべきという(どちらかというと)子供の理論、あるいは犯した罪から逃れられないという暗い教訓として扱われます。
一方で2期に関しては可能性を切り開いたり人間を成長させてくれる「ポジティブな教訓」として描かれています。
以下、2期のクライマックスに触れていきます。
シーンの解説
旅立つエド
エド「お前やっぱすげえわ。
等価交換の法則なんざ簡単にひっくり返しやがる」ウィンリィ「なによそれ、バカにしてんの?」
エド「ちげぇよ。
元気もらった。
ありがとな。
行ってくる」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode64」(Abema TV)より引用
等価交換で説明しきれない物事もあるあるというのは、ハガレンという作品の重要なテーマの1つかと思います。
駅員「おやおや、エドワード君も旅に出ちまったのかい。
ちっとは落ち着いたらいいのにね」ウィンリィ「あいつらはこれでいいんです。
じっとしてる男なんてつまんないもの」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode64」(Abema TV)より引用
そしてエドはキメラにされたニーナのような悲劇を生まないために、錬金術をさらに研究するため西に旅立ちます。
エドの最終回の名言
痛みを伴わない教訓には、意義がない。
人は何かの犠牲なしには、何も得ることはできないのだから。
しかし、その痛みに耐え、乗り越えたとき、人は何者にも負けない、強靭な心を手に入れる。
そう、鋼のような心を。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode64」(Abema TV)より引用
「鋼の錬金術師」の「鋼」が、オートメイルではなく心を指すようになる、タイトルの伏線回収とも言えるクライマックス。
1期ではどちらかというと等価交換の原則を否定するような趣がありますが、2期および原作では等価交換の原則がポジティブな教訓として描かれます。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索