アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
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エドの「クソ親父」発言
最終回前の第63話にて初めてホーエンハイムのことを「(クソ)親父」と言い、父親として認めることができたエド。
ホーエンハイムの息子思いな言葉も相まって感動的なシーンです。
家族思いなところは以前から変わらないホーエンハイムですが、それを言葉ではっきり伝えたことにホーエンハイムの内面の変化を感じます。
父親に対して意地を張っている息子と、そんな息子と(自身の負い目もあり)どう接していいか内心戸惑う父親。
どちらか一方ではなく両者の成長が丁寧に描かれているのがハガレンの魅力の1つかと思います。
シーンの解説
自分の魂でエドの腕を錬成したアル
勝てよ、兄さん。
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode62」(Abema TV)より引用
鎧のひびが血印に近づき、自分の活動限界を察したアル。
自分の魂を代価に、エドの右腕を錬成します。
これによってアルの魂は真理の扉にある肉体と1つになります。
アルを取り戻す方法を考えるエド
方法あるはずだ。
必ず。
考えろ、考えるんだ。
思考を止めるな。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
フラスコの中の小人ホムンクルスは倒したものの、アルを失ってしまったエド。
賢者の石(人の命)を使わず弟を取り戻す方法を考えます。
諦めずに思考し別の視点から考えて答えを出す様子が、科学者らしい描写だなぁと思います。
ホーエンハイムの名言
ホーエンハイム「エドワード、俺の命を使って、アルフォンスを取り戻せ。
ちょうど一人分残っている」エド「馬鹿野郎!
そんなことできるわけないだろ!
俺達兄弟が身体を失くしたのは、俺達のせいだ!
アルを取り戻すのに人の命は使わねぇって、散々言ってるだろうが!
だいたいなんでてめえが命かける必要がある!?」ホーエンハイム「父親だからだよ。
必要とか理屈とかじゃない。
お前達が大事なんだ。
幸せになってほしいんだ。
お前達の身体がそうなってしまったのは、ほったらかしにしてきた俺にも責任がある。
すまなかった。
もう充分生きた。
最後くらい、父親らしいことをさせてくれ」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
ハガレンにおいて名言が多いホーエンハイム。
特に第63話のこのセリフと、終盤の墓石の前でのセリフは名言かと思います。
なにかと「等価交換」の概念が多いハガレンにおいて、「親が子供を思う気持ちは理屈じゃない」というのはアニメ1期でも描写された思想かと思います。
初めて親父と呼ぶエド
エド「馬鹿言ってんじゃねえよクソ親父!!
二度とそんなこと言うな!
はったおすぞ!!」ホーエンハイム「すまない、エドワード」
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
そしてやっとホーエンハイムのことを父親と呼べたエド。
ホーエンハイムはエドから「親父」という言葉を聞き、自分を父親として見てくれたことを実感します。
エドの言葉に対して「すまない」というホーエンハイムの気づきの描写がまたいいですね。
命を犠牲にせずにアルを取り戻す方法を考えるエドに対し、「自分の命を犠牲にする」という不器用な愛情しか示せなかったホーエンハイム。
しかし少し考えれば、「自分のために父親が死んだ」となれば子供(エド・アル)はショックです。
自分を父親と認めてくれている息子に、そういった酷な選択をさせたことにホーエンハイムは「すまない」と言っているのではないでしょうか。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索