「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
黒沢はなぜ世界グランプリに出られなかったのか
初期マシンであるセイバーを改造しながら一線で活躍し、SGJC(スーパーグレートジャパンカップ)ではJよりも高い成績を残した黒沢。
黒沢がなぜ世界グランプリの日本代表(ビクトリーズ)に選ばれなかったのかは視聴者目線で言うと最大の疑問の1つではないかと思います。
黒沢が日本代表に選ばれなかったのは、「ただそういうストーリー構成だった」というそれ以上でもそれ以下でもないアニメの都合なのでしょうが、
思考実験として「なぜ黒沢は日本代表に選ばれなかったのか」を考察したいと思います。
解説
バトルレース参加者
メタ的には、スーパーグレートジャパンカップ最終レースでは、バトルレース経験者は全員リタイヤするという結末をむかえています。
これはその後に改心した黒沢やJも含んでおり、バトルレースに加担したキャラは基本的に風当たりの強い結末を辿っています。
総合成績では高かったレイ達が日本代表に選ばれていない点からも、バトルレースに手を出した人物が基本的には日本代表から除外されている様子がうかがえます。
では、同じバトルレース経験者であるJと黒沢の命運を分けた要因は何なのでしょうか。
黒沢が日本代表に選ばれずJが選ばれた理由は、黒沢がセイバーでバトルレースを行った点と後述するマシン開発能力の点からだと思います。
Jは良くも悪くも純粋に大神の言うことに従い、プロトセイバーでバトルレースを行います。
バトルレースを行っていた際もそれは大神に言われた「勝つため」であり、マシンを破壊することを楽しんでいた素振りはありません。
その後、豪や烈と接する中でJはバトルレースをやめます。
要するにJは素直でありバトルレースを行っていたのは境遇のせいだったとも言えるわけです。
一方で、黒沢は土屋博士が開発したセイバーで自らの意思でバトルレースを行います。
このように、バトルレースを行った背景としてJは境遇による不可抗力、黒沢は自発的な行為だったと言えます。
マシン開発能力
世界グランプリ編では新マシンだけでなく、ニューモーターやピットボックスなど様々なツールも開発されます。
世界グランプリではレーサーとしての実力だけでなく、マシン開発能力も重要な要素だったのではと思います。
ブラックセイバーに様々な改造を行った黒沢ですが、一からマシンを開発できる技量がなかったとすると、それが代表選考に影響したのかもしれません。
この点は大神のマシンを「ただ走らせる」だけであったレイ・ゲン・カイにも共通するでしょう。
豪はサイクロンマグナム、烈はバンガードソニック、藤吉はスピンコブラ、JはプロトセイバーEVOを開発しています。
リョウは自身でマシンは作っていませんが、豪達と共に鉄心の心を動かし、土屋博士でも完成できなかったZMC製のネオトライダガーを手に入れます。
つまり黒沢・レイ・ゲン・カイと異なり、
豪・烈・藤吉・J・リョウは、自身でマシンを進化(世代交代)させる行動力があったと言えます。
補足記事