アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
エドとホーエンハイムの親子関係
第47話にて、ホーエンハイムが賢者の石であることやその生い立ちをエドは知ることになります。
これに対し内心動揺し、意地を張ってしまうエド。
あいつが、ちょっと意外だったから。
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode47」(Abema TV)より引用
しかしこの動揺や意地はホーエンハイムの生い立ちに対するものよりも、自身の父親に対するイメージとの食い違いが大きかった思われます。
シーンの解説
ホーエンハイムの葛藤とエドの誤解
賢者の石によって不老不死になったホーエンハイムは、自身を「化け物」と蔑み息子達とうまくスキンシップをとれていませんでした。
このためアルよりも年上で父親の記憶が明確にあるエドは、ホーエンハイムのことを距離のある父親としてどこか認識していました。
そして決定的だったのは、ホムンクルスの企みを阻止すべくホーエンハイムが旅立つ日でした。
愛する家族のもとを離れ旅に出るホーエンハイムには相当の葛藤があり、息子達を見てしまえば涙が出て決意が揺らぐほどでした。
このためホーエンハイムは涙を流さぬように、力を込めた表情で旅立ちます。
この険しい表情が、幼い頃のエドにとっては子供を愛していないような冷たい表情に見えてしまったのでした。
こうしてエドにとって父親であるホーエンハイムは、家にいればろくに相手もしてくれず、しまいには家族を置いて旅に出て、妻の死に目にも会いに来ない薄情な人間と刷り込まれてしまいます。
真実を知るエド
ホーエンハイム「お前が欲しがっていた賢者の石だ。使うか?」
エド「ふざけんな!関係ない人の命だぞ。自分のせいで身体を失くした俺達が、使っていいわけねぇだろう!」
ホーエンハイム「そう言える息子でよかった」
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode47」(Abema TV)より引用
そして実際にホーエンハイムと対話するエド。
自分の認識が間違いであったことを認めざるを得ないホーエンハイムの人柄に、戸惑ってしまいます。
トリシャの遺言とホーエンハイム
ピナコばっちゃんから、母さんの遺言を頼まれた。
「約束守れなくてごめん。先に逝くって」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode47」(Abema TV)より引用
そしてピナコの伝言である、トリシャの遺言を伝えるエド。
ホーエンハイムは涙を流し、エドはその妻思いな一面に戸惑ってしまいます。
先に逝ってるか。
一緒に老いて死ぬのは叶わなかったが、後から必ず俺が来ると、信じてくれてるんだな。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode47」(Abema TV)より引用
エドに全てを話したホーエンハイム。
戸惑うエドの一方で、ホーエンハイムはトリシャの言葉でより決意を固めます。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索