アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
トリシャの名言
変わるよ。変えられるよ、きっと。
私達、確かに弱いけど、でもだからこそ強くなろうって頑張れる。
あなたには無駄に思える歩みでも、その都度、何かを確実に積み重ねていってるものよ。だから、きっと変われる。
弱いから、死があるから、生きようってあがいて、人は強くなれるのよ。それでもまだ、あなたの心が迷うなら、思い出してみて、私達と過ごしたリゼンブルールでの日々を。
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode27」(Abema TV)より引用
鋼の錬金術師のアニメ2期、第27話。
ホーエンハイムが夢の中で若かりし頃のトリシャと対話を行うシーン。
トリシャの名言と力強い決意をする一同のシーンの切り抜きで印象的な回です。
賢者の石の力でほぼ不老不死となったホーエンハイム。
しかしその代償として命に対する無力感にさいなまれます。
そんなホーエンハイムの心を支えたのが、特別な力をもっているわけではない「普通の人間」であるトリシャであった点が非常に深いと思います。
解説
ホーエンハイムの夢
第27話はホーエンハイムがうたた寝をしたことで夢を見て、その夢を通してホーエンハイムの葛藤が描かれます。
夢の中では若い頃のピナコやトリシャが登場します。
姿はおよそ実際の若い頃のピナコやトリシャなのでしょうが、彼女らが実際にホーエンハイムに対して夢の中と同様の言葉を過去に言ったのかは不明です。
これはホーエンハイムの夢なので、おそらく「ピナコやトリシャならこう言うだろう」というホーエンハイムの想像ではないかと考えられます。
時期としてもホーエンハイムは「フラスコの中の小人ホムンクルス」を出し抜くために孤独な旅を続けていました。そのため心が折れそうであった時期と考えられます。
ホーエンハイムの夢は、ピナコやトリシャなど大切な人達を心の支えとして自分で自分を奮い立たせる心情が背景にあったと考えられます。
ホーエンハイムにとってのトリシャ
夢での描き方で分かる通り、ホーエンハイムにとってトリシャは非常に強くしなやかな心を持った人物だったのでしょう。
ホムンクルスから言わせれば弱い存在である人間。
その人間であるトリシャが自分よりも強い心を持っていたからこそ、ホーエンハイムは勇気づけられたのでしょう。
本編の解説
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索