【目次】 [close]
ハガレン1期がおもしろかった
今更ですが、アニメ「鋼の錬金術師」を見ました。
原作である漫画のほうは読んだことがなく、内容も知らないまま見ました。
事前に知っていたのは初回の予告のみという状態で視聴。
映画での実写化で話題になっていたこともあり、アニメを見てみようという感じ。
鋼の錬金術師(アニメ)1期はおもしろかったです。
視聴後に改めてググったところ、
ハガレン1期は原作と比べるとダークファンタジー要素が強く、完全なバッドエンドではないもののそれに近い。
鬱展開もあったりとけっこう大人向けな感じ。
個人的にバッドエンドやそれに近い展開のアニメは嫌いなのですが、
ハガレン1期はきれいに話がまとまっていることと含蓄のあるストーリーである点から、バッドエンドな展開やダークな雰囲気を許容できた感じです。
そもそも「鋼の錬金術師」とは?
そもそも鋼の錬金術師(以下、ハガレン)のアニメは1期と2期があります。
1期と2期は話がまったく別物で、関連性はありません。
1期は漫画と内容が異なるオリジナルストーリー。
これは展開が漫画より速いアニメが原作の結末をばらしてしまわないための配慮。
2期は漫画連載が落ちついた時期の放送だったため、
原作を忠実に再現したストーリー。
ハガレンは1期と2期は別物なのでどっちから見ても内容理解に困ることはない。
けれどまあ、放送順に追ってみようかなということで今回1期の初回から最終話まで見ました。
具体的におもしろかったところやそうでなかったところ
以下、ネタバレなのでご用心。
ホムンクルスの設定
1期は原作およびそれに準じる2期とは異なる設定がいろいろあります。
この設定の違いは賛否両論、観る人によるでしょう。
個人的にはどっちもそれぞれおもしろそうといった感じ。
そんな原作との違いで一番大きいのは、ホムンクルスの設定ではないでしょうか。
1期においては、
「ホムンクルスは人が人体練成に失敗したときに生まれる」という設定。
ホムンクルスは自分が人間になるために、人の命を代償にして作る賢者の石を求めます。
人間の身勝手により生みだされた存在が人間の命を脅かすという実に皮肉のある設定です。
この因果応報的な設定を原作ではなく後からの作品であるアニメ1期に取り入れたのはおもしろいなあと思います。
錬金術のエネルギー源
さらに、好きな設定がもう一つあって、
「錬金術を使うためのエネルギー源は、パラレルワールドの人達の命」という設定。
原作では地熱?みたいなものをエネルギー源にしているのですが、
こちらは人の命。
主人公のお父さんが、
壊れた物を直すのに必要なのは壊れたパーツだけではない。それを元の形にするためのエネルギーがいる
といった感じのことを言っていました。
このエネルギーについては作中で終盤まで触れていなくて、特に主人公も言われるまで気にしていなかった様子。
当然、見ている私も。
賢者の石にせよ錬金術にせよ、そこには人の命が関わっているという事実がなんともダーク。
ホムンクルスのメンバー
ホムンクルスが生まれる過程が1期と2期では異なります。
先ほど書いた通り、これについてはどちらも肯定的です。
一方で、ホムンクルス達のキャラ設定自体は個人的には1期が好き。
1期のホムンクルス達の方が全体としてはバラエティに富んでいてバランスがいい感じがするからです。
観る人にもよるのでしょうが、
特にホムンクルスの「スロース」は1期の方が好き。
2期だとちょっと数合わせ感が否めないからです。
まあ、スロース=怠惰で、その「怠惰」をわかりやすく体現しているのは2期ではあるのですが。
ロゼの境遇
1期のロゼの境遇はかなりかわいそうですね。
ロゼのファンの人は1期観てて辛いでしょうね。
個人的にはロゼにそこまで思い入れはないのでまあ目をつむれた感じ。
どちらかというと「ロゼの境遇って、人類の戦争の歴史では実際に起こった事なんだろうなあ」と考えさせられますね。
マスタング大佐の境遇
逆に抵抗があるのがマスタング大佐の境遇ですね。
彼は野心家で、その背景には正義感の強さとそこからくる社会に対する不満、それを自ら変えようと努力を怠らない姿勢。
マスタング大佐は頑張っていたし、だからこそもっとハッピーエンドになってほしかった。
ということで、マスタング大佐の境遇は1期より2期が好きです。
まとめ
ハガレン1期はおもしろい。
見終わると主人公の手合わせ練成みたいに両手を合わせてしまいますね(笑)
個人的に、物事を深く考えさせてくれるきっかけを与えてくれる作品は好きです。
一方で、アクションシーンやファンタジー要素といった少年漫画的な楽に観れる作品も好きです。
ハガレンはその両方がある感じ。
深く考えさせられるテーマを扱いながら、少年漫画としての気楽さ・わかりやすさがある。
双方がバランスよく入っていて後からまた観たくなるしまた観ることが苦にならない。
そんな感じです。
その他の記事