漫画「月曜日の友達」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
火木は月野のことが好きだった?
漫画「月曜日の友達」において
火木は明らかに月野に好意を持っていましたね。
しかし水谷のそれとは異なり、火木は月野を異性としてあまり意識していませんでした。
周囲が大人びていくことに疎外感を感じていた水谷ですが、
無邪気さという点では火木のほうがそうで、疎外感を感じているぶんだけ水谷も大人になっていると言えます。
この、水谷だけの視点で見れば「周りがどんどん変わっていく世界」も、広い視野で見れば水谷自身もその「変わっていく世界」の一部なのだという示唆はおもしろいなあと感じます。
火木の月野に対する気持ち
漫画「月曜日の友達」は特に後半になってくると月野・水谷・火木の三角関係がおもしろいですね。
特に火木が月野にジュースをあげようとして、それが間接キスになるから水谷が割って入るシーンはまさにそれですね。
月野と水谷が互いを異性として意識していたことは明らかで、度々顔を赤らめたりするシーンもありました。
一方、火木にはそういったシーンはなく、
火木は純粋に友達として月野に好意を持っていたのだと思います。
兄にどこか似ていると火木が言っていたシーンもありますし、
そこには兄を失くした寂しさから、どことなく兄の面影を残す月野に惹かれた背景もあるのかもしれません。
火木は悪い奴じゃない?
第2巻になるとずいぶんと関係が良くなっていく火木と月野。
一方、第1巻は初見だとずいぶん火木は不良の印象ですね。
しかしながら、
第2巻を踏まえて第1巻を読み返すと、最初から火木は悪い奴じゃなかったなあと読みとれます。
例えば第1話。
火木と柄の悪い生徒が月野を校舎の裏に連れていきます。
明らかに月野に絡んでいるように見えますが、
実際に火木がやった言動は自分のジュースをあげただけなんですよね。
むしろ「悪いな」と勝手に付き合わせたことを謝ってもいますし。
また、第2話の火木と水谷の会話。
水谷は火木の野球帽を見て「野球やるか?」と誘いますが、感じ悪く睨みつける火木。
無邪気な水谷の悪気ない言葉ですが、確かにからかっているようにもとれますね。
火木のキャップは亡くなった兄との大切な思い出なわけですから、水谷の言動にイラっときても不思議ではないです。
このように、火木は言動が不器用で当初は不良が周りにいた点から本人も柄悪く見えがちですが、実際は最初から悪い奴ではなかった様子がうかがえます。
おわりに
物書きになるため将来東京に行くことを決めた水谷。
一方、地元で一生を終えることを考えている月野。
なんの根拠もないですが、ヤンキー気質の火木もなんだか地元に残りそうですね。
なんだかんだ言って先々は、月野と火木が結ばれるのかなあと思ったり思わなかったり。
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