「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
フリーフォーメーションとは?
フリーフォーメーションとは、文字通り個々がマシン特性を最大限に活かして走行するビクトリーズなりのフォーメーション走行です。
これによって第45話でビクトリーズは4位決定戦を勝利。ファイナルステージへと進出します。
そもそも他のチームがマシンをそろえてフォーメーション走行を行う中で、個々が違うマシンを所有するビクトリーズはフォーメーション走行が不利なチームと言えます。
フリーフォーメーションは「他チームと同じことをしても勝てない」という発想が活かされた、教訓のあるフォーメーションとも言えます。
解説と考察
フォーメーション走行が不利なビクトリーズ
フリーフォーメーションは「要は個々のマシンスペックのごり押し」と捉えられることが多いです。
しかしながらもう少し好意的に見ると、
フリーフォーメーションは「好き勝手に走る」のではなく「仲間のマシンの特性を把握した上で自由に柔軟に走るフォーメーション」ではないかと思います。
ゴンキのシャイニングスコーピオンなど一部例外はあるものの、おおむね世界グランプリのチームはマシンをそろえ、中身のセッティングのみ差別化する手法を取っています。
このためフォーメーション走行は有利にはたらきます。
しかし個々のマシンが違うビクトリーズはマシン特性が「違い過ぎ」、そもそもフォーメーションが組みにくく、組んでも互いの個性を消してしまうリスクがあります。
ビクトリーズはこれを「互いのマシン特性をGPチップに学習させる」というスタンスで物語前半で徐々に解消していきます。
しかしながら、それぞれのマシンがスペックアップしさらに個性が増していく中で、再びフォーメーションは他チームと比較するとおぼつかないものになっていきます。
フリーフォーメーションの強み
このような壁にぶつかり生まれたのがフリーフォーメーションと言えます。
ビクトリーズは個々が自由に走りながらも、互いのマシン特性を知り尽くしているので、適材適所でその個性をチームに還元することができます。
第45話の4位決定戦では、藤吉のスピンバイパーが小回りを利かせコーナーのインを攻めます。
これによりシャイニングスコーピオンは車線を変更しアウトが空き、そのスペースをビートマグナムが駆け抜けます。
申し合わせてやったことではないでしょうが、ビクトリーズは互いの個性を存分に発揮することで結果チームとして非常にバリエーションのある攻め方ができるようになります。
これの集大成ともいえる走りがファイナルステージ2日目の烈・藤吉・Jによるビクトリー走法と言えます。
フリーフォーメーションは互いが互いの強みを極限まで磨き上げ、メンバーそれぞれが同等の実力を持っているがゆえにできるフォーメーションと言えます。
本編
補足記事