「GRIDMAN UNIVERSE」シリーズのネタバレを含みますのでご了承ください。
アカネの変身と怪獣優生思想
映画「グリッドマンユニバース」で怪獣優生思想に酷似した服装に変身し、アレクシス・ケリヴを操り共闘した新条アカネ。
「SSSS.GRIDMAN」ではアカネを中心に、「SSSS.DYNAZENON」ではシズムなどから度々語られる「怪獣とはどのような存在なのか」という思想。
アカネが怪獣優生思想の服装をした展開は、そういった思想が背景に感じる展開と言えるでしょう。
解説
アカネのインスタンス・ドミネーション
インスタンス・ドミネーションや変身後の服装など、明らかに怪獣優生思想を彷彿とさせる演出であったアカネ。
六花達を助けるためにマッドオリジンを倒す立場を取りつつも、同時に「怪獣」という概念に対するアカネの愛もうかがえます。
アカネの怪獣優生思想
事情があるとは思うけどさ、怪獣が出ない回とか作っちゃダメだよね?
怪獣って、ほんとは主役じゃん? なのに、やられ役だと思われてるよね。
「SSSS.GRIDMAN 第6話」(Abema TV)より引用
アンチ「なぜ、怪獣である俺に命を与えた?」
アカネ「君はもう怪獣じゃないよ」
アンチ「なぜだ?」
アカネ「怪獣は人の気持ちを読んだりしないから。
君は私を探してたでしょう。
怪獣はね、人に都合を合わせたりしないよ。
いるだけで人の日常を奪ってくれる。それが怪獣。
私は人間みたいな怪獣は好きじゃない。
ほらその目。人間みたいな目してる」アンチ「お前の目は」
アカネ「見ないでよ。どこでも、好きなとこ行きなよ。
やっぱり君は失敗作だよ」「SSSS.GRIDMAN 第10話」(Abema TV)より引用
「SSSS.GRIDMAN」のときから怪獣に対する確固たる思想が感じられたアカネ。
六花達の世界はアカネが作った世界であり、夢芽達の世界はそれをベースにグリッドマンが描いた世界でした。
ある意味でアカネは怪獣優生思想の教祖とも言えるでしょう。
ちなみに「SSSS.GRIDMAN」第10話のこのシーンは非常に冷たく切ないシーンですが、映画「グリッドマンユニバース」ではこのシーンを伏線とするようにナイトとアカネが対面するのも胸が熱い展開です。
クライマックスでナイトはアカネに自分を生み出してくれたことに感謝します。
参考資料