鋼金暗器(こうごんあんき)|烈火の炎(魔導具)

 漫画およびアニメ「烈火の炎」に関するページです。
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鋼金暗器(こうごんあんき)とは

安西信行「烈火の炎」(コミックシーモア)より引用

 作中の主要人物「小金井薫(こがねいかおる)」が使用する魔導具である「鋼金暗器(こうごんあんき)」。

 鋼金暗器は複数の型に変形する多機能型武器であり、超常現象を起こすような派手さはありませんが武器としての性能は高い魔導具です。

 アニメでは金色で描かれますが、原作では銀色となっています。



解説・考察

概要

 本作の最終章「SODOM編」において「(超常現象を起こさないただの)パズルタイプの武器」と評されたことから、「ハズレ武器」という見方を読者にされがちな鋼金暗器。

 しかし使いこなせば戦局に応じて変形し武器の性質を変えられる多様性と、(刃の切れ味など)武器としての性能も元々高い点から、使いこなせば非常に頼もしい魔導具の1つと言えます。

 さらに幻の型である「六之型」にて魔導具に相応しい「魔導の力」も備わっていることが判明。

 またメタ的な話ですが、常現象を起こすタイプの風神や閻水と比べると鋼金暗器は良い意味で「現実に再現できそうな感」があってそれが読者の心をくすぐります。


鋼金暗器の型

 鋼金暗器の変形の型は以下のようになります。

壱之型「牙」薙刀

 直線的な攻撃を繰り出す、鋼金暗器の基本的な形態。

 平時は両端をさらに折り曲げる形で短くして小金井は携帯しています。

弐之型「龍」鎖鎌

 曲線的な連続攻撃が可能な鎖鎌の形態。

 水鏡戦にて水鏡の背後を攻撃したシーンが印象的。

 牙から龍へ変形は近距離から中距離攻撃に変形することも意味し、まさに相手を翻弄させる多機能武器。

参之型「極」大鋏

 攻撃距離は短いですが、そのぶん力が入りやすいと思しき参之型。

 小柄な小金井がこの型で水鏡の閻水を弾き飛ばしたのが印象的。

 小金井やリーチやパワーが他の登場人物よりも劣りますが、その点を鋼金暗器で見事にカバーしています。

四之型「三日月」武羽冥乱

 ブーメランの形状で中距離攻撃が可能な四之型。

 当て字で「武羽冥乱」と表記され、ヤンキー気質な表現が多い烈火の炎らしい名称。

五之型「暗」魔弓

 「魔弓(まきゅう)」と独自の名称で表現されますが要するに弓矢。

 鋼金暗器の型の中で最も遠い距離の攻撃ができる形態であり、また鋼金暗器の真の姿とされています。

 読者目線では弓矢は何本ストックがあるのか気になるところ。
 このあたりは本作の「魔導具の消耗品はどう補充するんだ」という疑問の代表格かと思います。

六之型「無」

 全ての変形をあえて効率悪く行うことで各パーツが分離する六之型。

 全ての変形を効率よく最短で行える小金井には盲点でしたが、虚空のアドバイスにより到達します。

 相手を鎖で拘束。
 核にパーツが吸い寄せられる力を利用し全方位攻撃(オールレンジ攻撃)を行います。

 ジョーカー戦の1回のみ登場。

 「幻の型」としてはやや使い勝手と威力に頼りなさがありますが、「あえて効率の悪い変形経過をたどる」「型のない型」といった鋼金暗器の伏線を回収するような形態ではあると思います。



参考資料

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