影界玉(えいかいぎょく)|烈火の炎(魔導具)

 漫画およびアニメ「烈火の炎」に関するページです。
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影界玉(えいかいぎょく)とは

安西信行「烈火の炎」(コミックシーモア)より引用

 作中の主要人物「陽炎」が使用する魔導具である「影界玉(えいかいぎょく)」。
 遠隔視や(影を媒介とした)移動を可能にします。

 作中で最初に登場した非武器型の魔導具であり、陽炎のサポート要員的な役割を支えた魔導具と言えます。



解説・考察

概要

 核である球体のみを使用する影界玉。

 水晶に場面を映し出す形で、その場にいなくても遠方の様子を知ることができます。
 この遠隔視により、烈火達の動向を当初から見守っていた陽炎。

 また影を媒介とした瞬間移動を可能にし、これが陽炎の「影法師」としての神出鬼没さに役立ちます。
 最終章の「SODOM編」では、毒ガスが充満した密室から影を媒介に脱出することに成功します。


特性

補助魔導具としての影界玉

 蔵王(くらおう)や灯(ともしび)など、攻撃力を持たない補助的な魔導具も多数登場する「烈火の炎」。

 比較的序盤から登場し、また主要人物でる陽炎が使っていた点から、影界玉は補助的な魔導具の筆頭と言えるでしょう。

 ただ、遠隔視と瞬間移動というチート能力とも言える性能はやや持て余した感じもなくはなく、登場・活用の描写がやや曖昧だった印象もあります。
(「天堂地獄」の影響で機能不全になった場面も見られましたが、それ以外は制限や発動条件がやや不明瞭だった印象です)

対となる光界玉

 影界玉と光界玉(こうかいぎょく)は対の関係となっています。

 「影」「光」という性質の対はあるものの、実際の能力自体は正直あまり対照的ではないなぁと思います。
(影界玉は遠隔視と瞬間移動、光界玉は代償を伴う対象の消滅)

 ただし、(影界玉の使い手であった)陽炎の不死の呪いを消したのは(光界玉の使い手であった)螺閃であり、物語の見せ方としては影界玉と光界玉に因果を見出せるような演出となっています。



参考資料

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