おいしい給食「ホワイトマン」の内容・解説(Road to イカメシ)

 「劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ」に関するページです。
 ネタバレも含みますのでご了承ください。




ホワイトマンの内容

映画『おいしい給食 Road to イカメシ』予告(AMG公式チャンネル)(youtube)より引用

 「カレーに何をかけるか」という世論争いの中で、「カレーには何もかけない」とするホワイトマンの断罪裁判を描く演劇「ホワイトマン」。

 「ホワイトマン」は「劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ」における劇中劇と言えるでしょう。

 演劇の内容は端折る形で部分的に描かれたため、その詳細は曖昧なまま終わりましたが、「ホワイトマン」の内容について見ていきます。



解説

僕にとってカレーはカレーです

 結末がハッピーエンドだったかどうかも怪しいホワイトマン。
 映画では詳細だけでなく、はっきりとした結末も描かれず終わります。

 しかしながら、ホワイトマンを演じる粒来のセリフ「僕にとってカレーはカレーです」からもわかるように、

 ホワイトマンはどのような世論であっても自分の信条を貫ける純粋さがあったことがわかります。

 これはホワイトマンにおけるメッセージの1つだと思います。

 つまり「自分はカレーに醤油やソースなんてかけないんだ」という反発心・敵対心ではなく、「カレーはカレー」と自分の好みに正直であるという純粋さです。

 これは安易に敵対するのではなく、誰とでも友達になろうとしている粒来の日常とも重なる部分があるでしょう。


不利な立場のホワイトマン

 演劇「ホワイトマン」で印象的なのものの1つが、浅葉浩二(ヤンキー風の男子生徒)が演じる醤油生産者と思しき人物が泣き崩れるシーンでしょう。

 練習シーンでも描かれ、甘利田が手本を見せたことで生徒達は絶賛します。

 このホワイトマンの友人とされる人物の行動が仇となり、ホワイトマンの裁判は一気に不利なものとなってしまいます。

 このように、演劇「ホワイトマン」は綺麗事だけではなく自分を貫く人間への、現実の厳しさも描いているように思えます。


神野ゴウとホワイトマン

 バカな真似とはなんだ。
 バカな真似とはなんだと聞いている。

(中略)

 あなた神野にこうしてましたね。
 どうですか気分は?

 これは罪人に対する行為だ。
 神野は罪人じゃない。
 間違いを正しに来ただけだ。
 どんな方法であれ、子供の真剣な姿に触れたとき、大人は、たとえ相手が子供であっても、負けを認めなければならない。

ドラマ「おいしい給食」 第10話「二人だけのカレーライス」(GYAO!)より引用

 劇中にて甘利田はホワイトマンのモデルが神野ゴウであることを言及します。

 ホワイトマンの「僕にとってカレーはカレーです」というセリフも、給食のカレーライスをアレンジせず食べた神野にインスパイアされていると考えられます。

 season1にて神野は給食の誤配送を他校の教師に指摘したにもかかわらず、一方的に非難されます。
 このとき甘利田は上記のような言葉で神野を守ります。

 演劇「ホワイトマン」は、純粋に給食が好きな神野と、その神野が何かと非難されてしまうことへの問題提起が含まれているのではないでしょうか。



関連資料

テキストのコピーはできません。