アニメ「炎炎ノ消防隊」の解説です。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
黒野は敵か味方か・いい奴か悪い奴か?
炎炎ノ消防隊 弐ノ章 第拾四話 灰の死神(GYAO!)より引用
利害関係の一致から、シンラ達と共闘するに至った優一郎黒野(ユウイチロウ・クロノ)。
大炎人を圧倒するほどの力を持ちながら、敵でも味方でもない「一般社会人枠」に収まっている点がなんとも黒野らしいと言えます。
解説
シンラ達との共闘
炎炎ノ消防隊 弐ノ章 第拾陸話 爆発する心(GYAO!)より引用
炎炎ノ消防隊 弐ノ章 第拾陸話 爆発する心(GYAO!)より引用
アドラバーストの研究をする灰島重工。
その倫理観に懐疑的であった特殊消防隊。
双方の立場の違いからはじめは対立するに至ります。
しかしながら、伝導者一派との意図的なつながりはなかったことが判明。
アドラバーストの持ち主であるナタク孫(ナタク・ソン)が危険に晒された展開から灰島重工と特殊消防隊は共闘するに至ります。
当初は倫理を欠いたアドラバーストの研究に加担する敵かと思われた黒野ですが、実際は組織の思想に興味はないただの(自分の充実感が得られればそれでいい)サラリーマンであったことがわかります。
黒野の名言
炎炎ノ消防隊 弐ノ章 第拾七話 少年よ、弱くあれ(GYAO!)より引用
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なになにしたい。
なになにでいたい。
なになにになりたい。そう思うことで、男は勝手に強くなってしまうものだ。
何を焦る必要がある。
お前はもっと、今はこちらがいたぶりたくなるような弱さを大事にしろ。それは、とても貴重で儚いものだ。
だから、まだ弱いままでいてくれ。
炎炎ノ消防隊 弐ノ章 第拾七話 少年よ、弱くあれ(GYAO!)より引用
「弱い者いじめが好き」というのは、なかなか突飛な、ある意味で作者の大久保氏ワールドとも言える独特なキャラ付けだなぁと思います。
「弱い者いじめ」という趣味嗜好、一般人として見るには逸脱した強さという2点を除けば、ただのサラリーマン・社会人とも言える黒野。
反社会的な存在というわけでもないので、特殊消防隊から見ればどちらかと言えば味方になり得るポジションでしょう。
また、いい奴か悪い奴かで言えば、自分の欲求に素直なだけでそこに悪意はないいい奴と言えるのではないでしょうか。