このページは「チ。-地球の運動について-」についてのネタバレを含みますのでご了承ください。
ピャストの従兄違いの最期
チ。 ―地球の運動について― 第8話 イカロスにならねば(ABEMA)より引用
エンディングのクレジットでは「教授」と表記され固有名詞がわからないピャストの従兄違い。(従兄違いとは父母の従兄にあたります)
ピャストが天文に全力を注げた背景には教授の理解と助力があったと言えるでしょう。
教授はアニメ第9話の回想シーンにて、その最期(死亡シーン)が描かれます。
解説
経緯
チ。 ―地球の運動について― 第9話 きっとそれが、何かを知るということだ(ABEMA)より引用
当時、天文の研究を行うということで一族からの風当たりが強かったピャスト。
そんなピャストを理解し、才能を発揮する場を与えたのが教授ことピャストの従兄違いです。
教授自身も一族からは変わり者と扱われていた節があり、ピャストに対して共感する部分があったのでしょう。
自身の知的好奇心や才能を発揮する場が得られない登場人物が多い本作において、ピャストと教授の関係は比較的恵まれた優しい世界線と言えます。
最期
チ。 ―地球の運動について― 第9話 きっとそれが、何かを知るということだ(ABEMA)より引用
天動説を研究するも、看過できない誤差に自信を失いかけていた晩年の教授。
自身が障害を捧げた研究は間違っていたのではないかという不安に襲われます。
教授はピャストにとって恩人とも言える存在。
自信を失くし悲観しながら最期の時を待つ教授にピャストの感情は動きます。
教授の研究と資料を引き継ぐことを最初は辞退していたピャストですが、教授の死期が近い点と先述の悲観的な様子から、強い思いを持って立ち上がります。
計算が合わないのは教授の能力不足であり、天動説自体は正しいとするピャスト。
教授の能力を否定する形で教授の人生を肯定する熱い展開。
こうしてピャストは教授の研究を引き継ぎ、教授は信頼できる人間に研究と思いを託すことができた安心感を持ってこの世を去ります。