このページは「チ。-地球の運動について-」についてのネタバレを含みますのでご了承ください。
ピャスト伯の最期
チ。 ―地球の運動について― 第9話 きっとそれが、何かを知るということだ(ABEMA)より引用
ピャストは寿命(あるいは以前からの病)で第9話にて死亡します。
処刑や戦闘などで命を落とすことが多い「チ。」の登場人物の中では、比較的穏やかな最期であったと言えます。
なお、この際に落とした地動説を示唆する記録が、後のバデーニらの逮捕に関わっていきます。
解説
経緯
チ。 ―地球の運動について― 第8話 イカロスにならねば(ABEMA)より引用
天動説の権威として、宇宙の理論の完成に生涯を捧げたピャスト。
しかし看過できない誤差は最後まで解消されず、心の奥底で天動説に対する疑念もないわけではなかった様子。
バデーニらが資料を閲覧することの条件として、満ちた金星の観測をオクジーに依頼。
確かに満ちた金星は確認でき、天動説の反証および地動説が正しい可能性に一歩近づきます。
生涯を捧げた天動説が否定されるかもしれない展開に、(資料閲覧を許可する約束は守りながらも)涙をこらえきれないピャスト。
このあたりにピャストの真面目さというか人間性が垣間見えます。
最期
チ。 ―地球の運動について― 第10話『知』(ABEMA)より引用
バデーニらに資料室の鍵を渡したあと、一人屋上で星を見ながら記録を書くピャスト。
今回の一件を踏まえ、地動説の可能性を示唆する所見も記載します。
この直後、身体に異変をきたしついに最期の時を迎えます。
椅子から倒れながら空を仰ぐその過程で、屋上から下の茂みに資料を落としてしまいます。
この記録は屋敷の人間に気づかれないまま時間が過ぎます。
そして(本を読もうと)たまたま通りかかったクラボフスキが記録を発見。
念のため通報するわけですが、これが巡り巡ってノヴァクがバデーニらを疑うきっかけとなってしまいます。