このページは「チ。-地球の運動について-」についてのネタバレを含みますのでご了承ください。
フライの最期
チ。 ―地球の運動について― 第21話 時代は変わる(ABEMA)より引用
異端解放戦線に対するスパイ・裏切り者であったフライは、第21話にてシュミットと戦闘し死亡します。
本来は協会正統派を信仰していたフライ。
その信仰の強さと、異端者を排除するという思いで逆に異端解放戦線の様々な活動をこなします。
以前シュミットらが解放した、聖書の否定ができなかった異端者とは対照的に「信仰のためになんでもやってしまう」フライ。
人の信仰の形、多様さがうかがえる展開だなと思います。
解説
正体を明かすフライ
チ。 ―地球の運動について― 第21話 時代は変わる(ABEMA)より引用
異端解放戦線の大きな目的、本の出版が達成間近となり、ついに動き出すフライ。
通報を行い、かつ馬を殺害しメンバーが逃げられない状態を作ります。
そして自身の本当の目的をシュミットに話すフライ。
自分の正体をバラすのがシュミットの指摘通り早いわけですが、これについては本人も自覚しており、シュミットらに改心をさせたい様子。
しかし当然ながらシュミットが考えを変えるわけもなく、戦闘にてフライはシュミットにやられてしまいます。
フライの伏線
チ。 ―地球の運動について― 第21話 時代は変わる(ABEMA)より引用
これにて以前の回想で登場した子供は幼い頃のフライであることがわかります。
描写の仕方として明らかにシュミットの幼少期のように見せている、本作においてミスリードを誘う伏線。
実際はフライの過去であり、おそらくフライはこの一件でさらに協会正統派への信仰を強めたことが予想できます。
シュミットとの改心を促すやりとりも、回想での父とその弟(つまりフライの叔父)のやりとりが色濃く反映されています。