寧々に告白する拓海|青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 第13話

 「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」をはじめ、青春ブタ野郎シリーズに関するページです。

 適宜ネタバレを含みますのでご了承ください。




寧々に告白する拓海

 梓川に聞いたよ。新しいマフラー買ってくれてたって。
 空港まで渡しに来てくれたのに、気づけなくてごめん。
 だから、俺のことわからなくていいよ。
 俺も忘れられて当然だと思うけど、もう忘れない。
 寧々が俺のことわかってくれるまで、諦めない。
 何年かかっても。

 1年近くも忘れてたから、俺ってもう寧々にフラれてるのかな?
 だったらもう一度、付き合ってください!

青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 第13話 サンタクロースの夢を見ない(ABEMA)より引用

 マフラーをプレゼントしようとするも拓海に思い出してもらえず、おそらくその絶望から自分のことや拓海のことも忘れてしまった寧々。

 しかし拓海の告白により(おそらく2人の思い出が刺激され)寧々は自分や拓海のことを思い出すことができます。

 咲太の言葉も影響し、「そういう考え方ができれば、人生ってもう少し楽しいのかもしれない」と寧々は思うことができます。



解説

自分らしさがわからない寧々

 私ならできると思ってた。
 何かになれると思ってた。
 でも結局はこのありさま。
 負け犬の私がなれたのは、せいぜい霧島透子のまがいもの。

 私のこと笑ってよ拓海。
 何者でもなかった私を笑って。

 ごめん拓海。
 これ以上構わないで。
 岩見沢寧々には何もない。
 霧島透子になるしか私にはないの。

 私のままの私って何!?
 そんな立派な自分らしさがわかってたら苦労しない。
 それでも私は、人より恵まれてるって思いたい。
 どんなにみっともなくても、何者かであるって思いたいの!

青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 第13話 サンタクロースの夢を見ない(ABEMA)より引用

 芸能活動がうまくいかなかったことや麻衣の復学で自分の立場を失ったことで、自分のアイデンティティを見失った寧々。

 拓海に対する思いは変わらないものの、自分を見失い拓海と対等に接することができない寧々。


寧々へ思いを話す咲太

 ちゃんと自分のことわかってるじゃないですか。
 今のが岩見沢さんらしさですよ。
 何者かになりたいならこれから勝手になればいい。
 アナウンサーでもなんでも。

 さっき言ってた、自分には何もないっていうのは、さすがに思い上がりなんじゃないですか?
 岩見沢さんには、福山がいるじゃないですか。
 自分を大切に思ってくれる自分の大切な人がいるじゃないですか。
 そういう人を負け犬なんて言わないでしょう。
 愛されてるんですから。

青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 第13話 サンタクロースの夢を見ない(ABEMA)より引用

 桜島麻衣と付き合っている咲太が言うのも皮肉にですが、それでも咲太の言葉が響いた様子の寧々。

 ややあっけない納得のような気もしますが、いずれにせよ寧々の思春期症候群は解消したと言えます。

 「自分らしさ」が具体的に何なのかという切り口ではなく、少なくとも自分には大切な人がいるという考えで自分を整理することができた寧々。



本編の解説

http://likiroku.com/aobuta-santa-arasuji-13/



参考資料

テキストのコピーはできません。