「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」をはじめ、青春ブタ野郎シリーズに関するページです。
適宜ネタバレを含みますのでご了承ください。
麻衣と紗良の会話
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どうして咲太先生なんですか?
2人は釣り合ってないと思います。青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 第10話 聖なる夜に(ABEMA)より引用
本当の意味での恋愛感情、「人を好きになること」がどういうことなのかわからない紗良。
そんな紗良への答えとも言える第10話、麻衣と紗良の会話シーン。
咲太を「たぶらかす」つもりであった意図を隠さないあたりに、紗良の本音がうかがえます。
解説
咲太と紗良のデートについてきた麻衣
青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 第10話 聖なる夜に(ABEMA)より引用
咲太にも内緒で、当日に咲太と紗良のデートに同行するため現れた麻衣。
思春期症候群により咲太の言動は把握していた紗良ですが、咲太も知らないことは紗良も把握できないため上手い立ち回りと言えます。
完全に想定外の展開となった紗良。
咲太と付き合っている理由を麻衣に聞く紗良
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紗良「あの、1つ聞いていいですか?」
麻衣「1つじゃなくてもいいわよ」
紗良「どうして咲太先生なんですか?
2人は釣り合ってないと思います」麻衣「私じゃあ咲太先生の恋人に相応しくない?」
紗良「逆です。
麻衣さんはもっとかっこいい俳優さんや、人気アイドルと付き合えますよね?」麻衣「付き合ってどうするの?」
紗良(え、どうするって何?)
麻衣「友達に自慢するとか?」
紗良(そうだよ。するよ、自慢…… だって……)
「いけませんか?」麻衣「いいんじゃない?
自慢の恋人なんだし、ちょっとくらい自慢したって。
いけないと思っているのは紗良さんのほうなんじゃない?」紗良(そうなことない。そんなこと……)
麻衣「紗良さんはどうして咲太先生を選んだの?」
紗良「それは……」
麻衣「桜島麻衣の恋人だから、ちょっとからかってみようと思った?
どう? 咲太の気は惹けそう?」紗良(ほんと、綺麗な顔。
こんな恋人がいるんじゃ仕方ないよね。
なのに、どうして私……)
「これまでに目を付けた人は、みんな私のことを好きになってくれました。
彼女がいる人でも」麻衣「だけどその人の恋人は私じゃなかったでしょ?
その人は咲太じゃなかったでしょ?」青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 第10話 聖なる夜に(ABEMA)より引用
「咲太先生」と「咲太」を使い分けているところに、原作が小説である本作の言葉選びの丁寧さがうかがえます。
麻衣が咲太のことを内面も含めて知っているのに対し、紗良は「桜島麻衣の恋人である塾講師『咲太先生』」という外側だけで見ていることを暗に指摘してる気もします。
第7話、赤城のために不本意ながら中学の同窓会で麻衣と付き合っていることを自慢した咲太。
咲太は自己嫌悪し後に麻衣にもそのことを打ち明けますが、麻衣は怒りませんでした。
男性をたぶらかす恋愛をしているので、心の奥底では恋人を自慢することに罪悪感がある紗良。
これに対し、本当に互いを好きでいるから自慢に罪悪感もないですし、咲太が恋人自慢をするときは相応の理由・意図があるとわかっている麻衣。
そういう信頼関係が、紗良と麻衣の違いのような気がします。
咲太への思いを話す麻衣
http://likiroku.com/aobuta-santa-10-mai/
本編の解説
http://likiroku.com/aobuta-santa-arasuji-10/