このページは「チ。-地球の運動について-」についてのネタバレを含みますのでご了承ください。
ユゼフの最期
チ。 ―地球の運動について― 第12話 俺は、地動説を信仰してる(ABEMA)より引用
第12話にてある意味印象的であった、敵前逃亡し自滅した新兵。
本編で固有名詞を呼称されることはありませんでしたが、エンディングのクレジットから「ユゼフ」という名前であることがわかります。
覚悟を決めたオクジーとある意味で対比として描かれる残念な新兵。
解説
経緯
チ。 ―地球の運動について― 第12話 俺は、地動説を信仰してる(ABEMA)より引用
バデーニが手紙を書いて逃げる時間を稼ぐため、自身がおとりになることを選んだオクジー。
はっきりと死ぬ覚悟を言葉にしたわけではありませんが、生き残るのはかなり厳しい状況に自ら飛び込みます。
少なくとも、命よりも大切なものを守る決断をしたオクジー。
一方で現地に向かう馬車の中で会話をするノヴァクと新兵。
新兵のほうも(兄弟を通り魔に殺された過去から)異端への強い思いがある様子。
ノヴァクは異端を「殺す覚悟」ではなく、「死ぬ覚悟」があるかを問い、ユゼフは覚悟を強く宣言します。
最期
チ。 ―地球の運動について― 第12話 俺は、地動説を信仰してる(ABEMA)より引用
一対多である状況でも次々と兵を倒していくオクジー。
その強さを目の当たりにし、いよいよ新兵は「死ぬかもしれない」という臨場感を伴います。
そしてオクジーと対峙したかと思えば、早々に逃げ出す新兵。
慌てふためき石につまずき転倒。その拍子で持っていた剣から手を放し、放たれた剣は皮肉にも自分の身体に刃が向きます。
倒れると同時に剣が自身に突き刺さり、そのまま命を落とすユゼフ。
ノヴァクは呆れてしまいますが、オクジーにとっては呆れる暇もないのかノーリアクション。
明らかに残念で一周回ってギャグのようにも思えるユゼフ。
けれど(「チ。」は過酷な死や道半ばの死が多いので)あの状況で命を惜しくなるのもわかるなぁと共感してしまうのも正直なところです。
ユゼフが察した通り、オクジーにユゼフは勝てないでしょうからたぶん戦っても死ぬことになったでしょうし。