アニメ「【推しの子】」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
アイを思って涙を流すアクア
アイの死を振り返ることで悲しみや怒りといったポジティブな感情の感情演技をできるようになったアクア。
嬉しいや安堵といったポジティブな感情の感情演技は、「もしもアイが生きていたら」という妄想で可能にします。
当然「やっぱりアイは生き返りはしない」という現実を演技後に感じるわけですから、アクアにとっては非常に辛い方法と言えます。
シーンの解説
鞘姫の鞘の特殊能力
ツルギ「この鞘の本来の使い方は!」
ブレイド「こういう事だろ!」【推しの子】 | 第2期 第20話 夢(ABEMA)より引用
鞘姫の鞘は、自他の傷を移す特殊能力があった「東京ブレイド」。
ブレイドとツルギが刀を鞘におさめることで瀕死の重傷の鞘姫の傷は癒えていきます。
このあたりの理屈・詳細は明言されませんが、予想としては傷移しの能力によって鞘姫の傷を全員で少量ずつ分散して請け負ったといったところでしょうか。
つまりブレイド・ツルギが言った「鞘の本来の使い方」とは、誰かに傷をなすりつけたり自分が傷を負って犠牲になるのではなく、「傷があればそれをみんなで分け合って支え合えるための能力」という意味ではないでしょうか。
アイを思い涙するアクア
どうしたのアクア?
あまえんぼさんだね。
私はこんなんじゃ死なないよ。【推しの子】 | 第2期 第20話 夢(ABEMA)より引用
何度だって、都合のいい夢を見たよな、
なんかの物語みたいに、
ご都合主義の奇跡でも起きたらって。
あのとき、アイを救えてたら……何度、願っただろう。
そんな、叶うはずのない夢を……【推しの子】 | 第2期 第20話 夢(ABEMA)より引用
実際の「楽しい」という感情はパニック発作のトリガーとなるアクア。
このため、「もしもアイが生きていたらどんなに嬉しいだろう」という絶対あり得ない妄想を使って感情演技を行います。
「アイが生きていたら」と考え嬉しくなればなるほど、「アイがいない」現実で深く傷つくであろうアクア。
五反田監督が指摘した通り、アクアにとって非常に辛い感情演技となります。
ちなみにアクアは自分自身が転生という非現実的な経験をしているわけですから、「アイが生き返るかも」という非現実的なことも他の人間より諦めがつきにくいでしょう。
そういう意味でも、生きているアイを想像するのはアクアにとって辛いことと言えます。
本編の解説
参考資料